管理人はだれ！？

2015年3月21日「土曜日」更新の日記

和室をただ洋室にするのではなく、リビング全体を考えて、下地、仕上げともに一新することが肝要なのです。そうでないと、いかにも「つぎはぎの部屋」になってしまい、リフォームがかえってデメリットとなってしまう場合があるからです。また、既存部分との取り合いはけっこう厄介で、たとえば、床ではカーペット／フローリング、壁、天井ではクロス／ペンキといった異種の継ぎ目が出てきますから、デザイン的に「見切り」などをつけることが必要になります。これも工事前に業者と確認しておくほうがいいでしょう。肝心のコストですが、グレードによっても違ってきますが、和室と洋室の一体化だけで、５００万円から１０００万円ほどと考えてよいでしょう。単純なリフォームでもあんがいコストがかかるのは、これまで述べてきたように、新築以上の困難があるからです。リフォームを実現するには、ハード、ソフト両面からなる、総合的な技術が必要とされます。設計、施工の建築知識はもちろん、それだけではなく、管理組合やリフォーム業者との折衝、また、工事中の安全確保、近隣への対応など、きわめて多面的な仕事が要求されるわけです。そしてその仕事の範囲は、すでに専門的な設計者の範疇を越えているのです。

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