管理人はだれ！？

2015年3月22日「日曜日」更新の日記

バブル経済崩壊後、中古マンション市場は玉石混淆の時代にはいりました。建物そのものは、コストに見合うグレードで成り立ってはいるものの、売値にばらつきが出てきたため、「高くて粗末な物件」と「安くて良質な物件」が混在する結果となったからです。注意していただきたいのは、「安くて良い建築は存在しない」というテーゼはここでも成立しているということです。バブル崩壊によって、本来ならば高い価格で売るべき物件が売れなくなった。そこでダンピングがはじまったというわけです。一方、新築マンションのほうは、２００５年の新規発売戸数が１６７５６０戸で前年比５パーセント増（不動産経済研究所発表）という数字が示すように「粗製濫造」が続いています。その結果、価格の下落が止まらず、東京都心で１００平方メートル、３０００万円台の物件が売り出されたと思ったら耐震偽装による欠陥マンションだったということもあります。この事件が象徴しているのは、新築物件がどんどん安普請になっているということです。端的にいえば、バブル経済時にできた建築が今ではできなくなっている。当時の建築技術がすでに失われてしまっているのです。しかし、こうした現象は、マンション購入者の眼力をきたえることにもなります。自分の眼でしっかり見て買うことが不可欠となるのです。

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