管理人はだれ！？

2015年5月10日「日曜日」更新の日記

次のようなケースでは、長期譲渡所得の適用を受けられることもあります。つまり、あともう少しで長期所有になるというスレスレの時朗に売却する場合です。たとえば、5年前の2月に取得した土地を今年の12月に譲渡したとしましょう。たしかにこのケースでは、譲渡の時点でまぎれもなく所有期問5年以上を過ぎています。ところが、税務の判定は譲渡の年の1月1日時点で行われるため、扱いは重課税の短期譲渡。あと1ヵ月遅らせて来年の1月に譲渡すれば長期所有と認められたわけなのですが、むろんあとの祭り。2パーセント以上という高い税率で税額計算しなければなりません。ところがこうしたケースでは、上地の引越しの時期を遅らせることで長期譲渡とすることもじつは可能なのです。所有期問を判定する際に問題となるのは、売買が成立したのがいつかということ。つまり、譲渡の日がいつであったのかがポイントになります。税務署は、申告書に記載された「譲渡の日」を基準に判定を行うわけですが、じつは申告書に記入するときには、契約を交わした日である「契約時」と、土地、建物を買い主に引き渡した日である「引き渡し時」のうちいずれか売り主に都合の良いほうを選んでかまわないことになっているのです。ですから、買い主と相談の上、引き渡し、残金を翌年まで待ってもらい、引き渡した日を譲渡の日として申告すれば、前述のケースでも負担の軽い長期譲渡になるわけです。

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