契約を解約する意向
2015年5月20日「水曜日」更新の日記
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- 増改築がかなりの程度にまで進んでいたとしても、地主の方でそれを理由として契約を解約する意向を持っていないときにも、やはりさしつかえないものとされています。前にのべたように、借地人は地主に無断で借地権を他人に譲渡したり、あるいは転貸することはできません。譲渡なり転貸の相手が、暴力団員とか地代滞納の常習者であったりしたのでは。地主もこまってしまうからです。また当然のことですが、「無断譲波・転貸の禁止」ということは、地主にことわっておきさえすればよいということではありせん。地主が自分の方から譲波・転貸を承諾しなければならないのです。借地人が借地権を他人に譲波し、または転貸することを希望しているのに、地主がこれを承諾しないときは、借地人は裁判所に「地主の承諾に代わる許可」を求める申立てをすることができます。この申立ては、すでに譲渡・転貸してしまったあとにすることはできません。必ず事前にするべきなのです。ただし、たんに相手方と契約書を結んだだけの段階ならば、さしつかえありません。また、譲渡・転貸の相手方がきまっていないというのもこまります。どのような人が相手になるのかわからないというのでは、裁判所もそれを許してよいかどうかがきめられないからです。
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