管理人はだれ！？

2015年5月22日「金曜日」更新の日記

最終的には、建物は借地権付きで競落され、競落した者の所有になります。このような場合には、あたかも借地人が借地権を競落人に譲渡したのと同じ結果となります。つまり、競落人は、地主が承諾してくれないかぎり、借地権を得ることができないのです。このような場合には、競落人は裁判所に、地主の承諾に代わる許可を求める申立てをすることができます。この申立ては、借地人ではなしに競落人の方からするという点、また競落人は代金を支払った日から2か月以内にこの申立てをしなければならない点が異っていますが、そのほかの点は、譲渡・転貸許可の申立ての場合と同じですので、そちらの方を参照してください。地主と借地人との間で合意すれば、地主は借地人から借地権を譲り受けることができます。そうすれば地主は、その土地を他の人に貸そうと、自分で使おいと自由になるわけで、要するに100％自分の土地になるのです。また、地主が借地人から借地権を転借（又借り）することもできます。この場合、地主は借地人に土地を貸す一方、借地人から借地権を借りるといった二重の関係ができることになります。前にのべた譲渡・転貸の申立てあるいは競売の場合の競落人からの申立てがされたときには、地主は自分でその借地権を譲り受け、または転借したいという申立てをすることができます。

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