原告と被告
2015年5月29日「金曜日」更新の日記
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- この点では調停と同じですが、被告が期日に出頭しないと大きな不利益になります。原告の言い分を認めたものと扱われて、訴訟に負けてしまうからです。調停とちがう点は、まだあります。訴訟では、原則として話し合いは行なわれません。原告と被告の双方が、各自の言い分を主張しあうのです。この主張は、準備書面という書面を通じてされます。この段階を弁論といいます。弁論で双方の主張が出しつくされますと、証拠調べの手続きに入ります。これは、証拠書類を調べたり、証人を尋問したりする手続きです。この手続きによって。原告と被告のどちらの言い分か正しいのかが判定されます。証拠調べが終わりますと、判決が出されます。これによって、どちらの言い分が正しいのかが宣告されることになるわけです。これでおわかりのように、訴訟では、調停の場合のように「不調」になるということは、ありません。必ず、なんらかの結論が出されるのです。もっとも、訴訟上の和解といって、調停とにたようなことが行なわれることは、よくあります。これは、訴訟の途中で裁判官が原告と被告の間に入って、話し合いをすることです。話し合いがまとまれば調書が作られ、それが確定判決と同じ効力を持つ点は、調停の場合と同じです。和解手続きに入るのは、裁判官のすすめによる場合もありますし、当事者の希望によることもあります。
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