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赤水や配管腐食の原因と対策

2015年8月22日「土曜日」更新の日記

2015-08-22の日記のIMAGE
給水配管の腐食による「赤水」が新聞紙上を賑わせてから十年以上がたちました。 赤水が発生する原因の多くは、給水設備の一部である給水管の錆によるものとみられます。水道源水の水質が悪化するにしたがって、浄水場で滅菌のため塩素投入量が増加し、そのため給水管内が腐食し、錆の進行を早めているものと思われます。 昭和四十年代中頃以前に建設されたマンションの給水管には、水道用亜鉛メッキ鋼管やコールタールを焼付け塗装した鋳鉄管が使用されています。これらの管の取替え時期は、約十五年から二十年くらいが目安となります。 これらの管では、滅菌のための塩素などの作用により鉄の発錆が促進されやすく、錆は錆こぶへと成長し、赤水とか水量不足の原因になるほか、管に穴があいて漏水を引き起こしたりします。このことから、赤水対策として、昭和四十年代中頃以降に建てられたマンションの給水管には、発錆を抑えるため、管の内面に硬質塩化ビニルを張った硬質塩化ビニルライニング鋼管(耐食鋼管の一つ)、あるいは管内面をモルタルで破覆したモルタルライニング鋳鉄管が使われています。 しかしこの場合でも、直管の管端面(継手との接続部)に錆が生じることがあります。錆は経年とともに進行しますが、水質の影響(PH、硬度、残留塩素の濃度などによる)が大きいため、地域によって錆の進行速度は異なります。 昭和六十年以降建設のマンション(公団建設の場合)では、管端面の腐食を防止する管端防食継手も採用されるようになりました。平成三年以降建設のマンションでは、管端防食継手をさらに改良した異種金属接合絶縁継手が開発され、使用されています。 改修時期の設定は、管材料の種類と継手の構造を考慮して行なうことが必要です。

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