管理人はだれ！？

2016年3月28日「月曜日」更新の日記

不動産の賃貸契約は、二年というのがふつうです。二年経ってさらにそこに住みたいと思ったとき、更新料を取られることが慣例になっています。一種の礼金のようなものでしょうか。しかし、これもよく考えればおかしな話です。賃貸業をビジネスと考えれば、どう考えても、借り手が客で貸手は商売人であるはずです。この更新料に関しては、借地借家法とか民法での適用がなく、法的な位置づけもむずかしいものがあります。契約時に、「更新時には更新料を何力月分」と明記されていれば、納得して入居したのでしょうということになって、仕方がない面も出てくるからです。しかし、更新料を支払わないからといって、それを理由に出ていけということは家主はできません。法的に根拠がないものだからです。行政が介入することもありません。ですから、契約書に明記されていなければ、支払う必要はないのです。支払いを拒否した場合、家主や不動産業者は立ち退きを迫ってくるかもしれません。そのとき、弁護士を雁ってでも、対抗するか、出て行くかは借り主の考え方次第です。対抗するには、裁判所で法定更新の訴訟を起こします。それによって、「法定更新」が認められれば、期限が決まらない更新ということになりますから、得策と言えるでしょう。車のレンタルにしても日常用具のリース業にしても、あるいは企業相手専門の大きなリース会社にしても、借りにくる人はお客さんですから、おろそかな扱いはけっしてしません。ありがとうございました。またのご利用をお待ちしています。二回目からのご利用には、数々の特典をご用意しておりますなどなど、お客様は神様ですとばかりのサービスに努めるはずです。そして、リース会社同士のサービス競争などもあるのではないでしょうか。不動産賃貸の場合でも、大家はリース業者なのですから。そろそろ二年経って、契約更新の時期ですが、つづけて住んでいただけますでしょうか。そうですね、ここは環境もいいですから、長く住まわせていただきたいと思っています″″そうですか、ありがとうございます。じゃ、ほんのお礼のしるしにつまらないものですが″などという会話があっていいはずです。それなのに、なぜ、。住まわしてください。お願いしますと借り手の側がお願いする形で更新料を払わなければいけないのでしょう。ラーメンやうどんを食べるのではないのですから、胡椒や七味唐がらしのような香辛料をいれる必要などまったくありません。更新料を払わなければ、出て行ってほしいということになるから借り手の側は泣き寝入りしてしまうのです。改めてほかのところを探そうと思えば、手間もかかりますし、礼金やら敷金やらと、より多くのお金が必要になります。大家もそのあたりは見抜いているのでしょう。東京および関東圈にしかないこの慣習は、完全に家主リードの状態を象徴していると思います。ここで、いままでの総括をする意味でちょっと簡単な計算をしてみたいと思います。具体的な数字を挙げると、賃貸ビジネスのおかしさがわかると思いますので、もう一度おさらいをしておこうと思います。不動産屋や大家の言うままにお金を支払った場合の計算です。たとえば家賃十万円の家に、三年間住んだとします。三年で家賃が三百六十万円、礼金が二十万円、敷金が二十万円、仲介手数料が十万円、二年経ったときの吏新料が十万円、合計で四百二十万円支払うことになります。一ヵ月につき十一万六千六百七十円という計算になります。それに対して、おかしいと思われるものを引いてみると、礼金と更新料はゼロで、仲介手数料は家主と折半で半減します。合計で三十五万円減れば、一ヵ月で一万円も違ってくるというわけです。私か借り主に弱気になってはいけません、不必要な支払いは拒否しましょうと言うのははこういうところにあるのです。さらに、更新のとき不動産屋は、書類をつくらなければいけないというわけで、契約書作成賞用を請求してきます。しかし、更新のたびに書類を書き換える必要がどこにあるのでしょう。最初の契約書の条項の中に、契約期間二年を経過した段階で、双方が同意の上で、この契約を継続できると入れておけば済む問題ではないでしょうか。もう一つ付け加えるならば、マンションを借りたとき、管理費というものがあります。３ＬＤＫのマンションで八千円ぐらい取られます。五十世帯入居しているとして、なんと毎月四十万円もの管理費収入があるわけです。それが何に使われているのか、明細が示されることはめったにありません。街路灯の電気代や清掃費用だと言うのならそれを明記すべきです。そして、四十万円もあるのならば、町会費なども払えるはずだと思うのですが、それはなぜか別に徴収されることが多いのです。町会費を払っていないと、たとえば子どもが町内のお祭りにも参加させてもらえないという状態になるからです。四十万円丸儲けしているのではないかと疑いたくもなります

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