数百年に一度の地震とは？
2016年4月21日「木曜日」更新の日記
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- 日本住宅性能表示基準では、それぞれの基準の対応する地震の強 さを分けて表示しています。倒壊等の場合の地震は、きわめて稀に（数百年 に一度程度）起こる強い地震に対応することを要求し、損傷の場合には稀に （数十年に一度程度）起こる強い地震に対応することを求めています。 倒壊防止性能の場合には、きわめて稀な数百年に一度の地震に耐えること を建築基準法が要求しています。この数百年に一度の地震の強さとは、建築 基準法施行令第88条第３項に定められています。 数百年に一度といわれても、その地震がどの程度のものかピンときません が、国土交通省の解説によると、東京を想定するとその地震は震度６強から ７程度の地震力とされます。関東大震災のときの束京とか、阪神・淡路大震 災のときの神戸の揺れがこれにあたります。つまり、現在の建築基準法では、 関東大震災や阪神・淡路大震災の場合も、大部分の場所では家が一気に崩れ るようなことのない強度を要求しているのです。 一方、損傷防止性能では、「数十年に一度程度の地震」に対応するとされ ています。この稀に起こる地震とは、建築基準法施行令第88条第２項に定め られ、たとえば東京では震度５強の揺れの地震に相当します。この地震でも 構造躯体の大規模な修復工事を必要とするような壊れ方をしないというの が、建築基準法の要求です。 ちなみに、数値でいうと、いずれも東京の２～３階建ての建物で、倒壊等 防止性能については400cm/ S2 (以下「ガル」と表記します）の加速度に耐える ことが要求され、批傷防止性能では80ガルの加速度に耐えることを要求され ています。
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