等級(ランク)の3、2、1の違い
2016年4月22日「金曜日」更新の日記
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建築基準法で求めている構造躯体の強さ、
安全性能です。日本化宅性能表示基準では、建築基準法のレベルは等級1、
つまり最低ランクを表します。
等級2に上げるためには、それぞれ対応する地震の強さを1.25倍としま
す。つまり、東京では関東大震災級の地震の1.25倍の地震に耐えられ、倒壊
したり崩壊しない、またはそれよりやや弱い地震で大きく損傷しない強さの
住宅が等級2と表示されるのです。
この地震の強さを震度で表現すると、倒壊等防止は最高の雄度7というこ
とになってしまいます。損傷防止は震度5強となります。ちなみに、さきほ
どの加速度の数値で表すと、1.25倍ですから倒壊等防止で500ガル、損傷防
止で100ガルということになります。
最高ランクの等級3では、対応する地震の強さを等級1の地震力の1.5倍
とするとされています。こうなると震度では、倒壊等防止では同じ最高クラ
スの震度7、損傷防止でも同じ震度5強の揺れに耐える強さとしかいえませ
んが、加速度ではそれぞれ600ガルと120ガルということになります。
ランクは単純に1.25倍とか、1.5倍とかの計算上の違いのようですが、実
は同じチェック項目でも等級1と2、3では少々チェックの仕方が違います。
建築基準法との違いのところで説明しましたが、品確法では構造チェック
の方法が、より厳しく、精密に決められています。したがって、建築基準法
のクリアを求める等級1と、それ以上の等級2、3では、構造チェックのや
り方自体が違ってきます。なお、この違いは耐風等級でも一緒です。
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