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【土地の特性は無視して業者の都合でプランが決まる】

2016年9月8日「木曜日」更新の日記

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私たちのもとには、ゼネコンやハウスメーカーからプランを提示された地主さんたちから、それを精査してほしいという相談が多く持ち込まれます。多くのプランを見てわかったことは、建設会社は相手の都合にかかわらず、自分たちが一番得意な工法や規模を提示してくるということです。10階建てがふさわしい場所でも2~3階のプランしか出されなかったり、反対に、2~3階がマッチする場所なのに、10階建てにしましょうという提案が出されたりすることは、珍しくありません。洋服でいえば、彼らの売っているものは既製服です。オダーメイドのように着る人の好みや体型に沿ったものを作ることはできないため、一見、問題ないように見えても、長い目で見るとあちこちに問題が生じてきます。また、ゼネコンの別の問題として、相続対策の際に、目の前にある土地(=賃貸マンションを建てる候補地)のことしか考えないということがあります。本来、相続対策では土地も含めたすべての資産を俯瞰的に見ながら、何がベストかを判断する必要があります。もちろん、地主さんの人生観、家族の年齢と将来の計画、そして二次相続等についても考慮して、経済的なメリットだけでなく、その方にとってよりハッピーになるような対策を講じるべきなのはいうまでもありません。目の前の不動産の相続税をいかに減らすかだけが、相続対策ではないのです。そういう意味で、近視眼的な見方しかできないゼネコンは、大切な資産をまかせる相手としては、不十分だといえるでしょう。

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