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理想のFPはT型人間だ

2016年10月3日「月曜日」更新の日記

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 FPというのは金融のことも不動産も、税のことも知っていなくてはならないという、総合力が求められます。しかし、そこは所詮人間ですから、一人で全部を完璧にカバーすることは、到底不可能でしょう。そこで理想のFP像として浮かび上がってくるのが「T型人間」 なのです。  アルファベットのTを分解すると一とIに分かれます。このうち一の部分が受け皿となる部分。一の部分が長いということは受け皿も広いということですから、これもどうしても必要です。しかしそれだけではダメなのです。自分でひとつこれだけは絶対という専門の分野を もつことが是非とも必要で、この専門に当たるのがIの部分です。ではTの字がTになればいいかというと、これだけでもまだ不十分です。-だけが太くなれば、これは専門バカになつてしまいます。要するにTという形が理想になります。  こうした左右上下とも太いTの字型人間になるには、①人間としての幅の広さ、②脈をたくさん持つ、③組織化する・・・が考えられます。人間の幅ということでは、やはりハートを持つことでしょう。いくら鋭い切り口を見せても、利用者が安心感を持てなくてはどんな 具体的なプランもつくり出せないでしょう。人脈ということでは、インフォーマルに組織された人脈(知人、友人など)とフォーマルに組織された両方を持っているべきです。テクニックだけでなく、かなりその人のパーソナリティーも重要になってきます。  たとえば住宅メーカーのセールスマンが”これくらいのお金でこんな家が建つんです”と言っても、利用者としてはまずその前に建築資金の確保です。税の問題も絡んでくるでしょう。それを解決しなければその先には進めません。家を建てるとして次はインテリアとか測 量、登記の問題も出てきます。これらのステップをそのステップごとに、これはAさんこの問題はB先生に、とやっていたのでは、時間もかかる上トータルして自分の希望通りのものになるかどうかもわかりません。  最終的にFPに求められるのは、総合力です。しかし、生活設計をお金、財産という面からアドバイスするなら、やはりそこにハートが入ってこなければならないと思うのです。ファンドマネジャーには、こうしたいっさいの人間的要素は人つていないのです。  FPという存在は、まだ日本では馴染みのないものです。しかし、財産の組替えという現象が、いやが上にもこのFPという存在を今後ますますクローズアップさせていくことは確かでしょう。

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