SUMAIRINA

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なぜ機械化が嫌いなのか

2016年12月24日「土曜日」更新の日記

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交通網は完備。店が多くて、何でも買えて食える。天気予報も当たる。エアコンは好調。整然と並ぶ街中も静か。路には穴一つなく、犬のフンもない。夜は泥棒に気をつけ、隣家にピアノの音がうるさくないか、気がねする。息子は莫夜中なのに、買い物に出ている。満ち足りている。自由もある。これ以上何か欲しいというのか。私は立ち止まり、ふと考える。…このままで、本当に正しいといえるのだろうか、と。人間にとって最低限必要なのは、食物と家と山と豊かな緑の自然であり、水と無農薬の畑があればいい。車は遠出に使うだけ、テレビは夜に見ればよい。だから豪邸はいらないし、高価な住宅のためにローンを組み、巨額の支払いをするのは愚か。耐震耐火であれば安物でいい。銀行に踊らされて、なぜ借金を抱えるのか。この爛熟の世の中、これ以上機械化されてどうなるのか。未来の世界。おそらく映像技術が発達したら、臨場感あふれる視聴覚の画面で、海外旅行は疑似体験ですます。珍しいもの、おいしいものは、パソコンで即入手。外国人と話したければ、インターネットで会話。留学も無意味。知識の詰込みの学校は不要で、自宅で勉強。役所もスリム化して、10分の1に削滅。神仏は不要だから、公営の公園に変更。公害付きの工場は要らないから、台風のない北海道に移転してもら一つ……。さて、不動産業はどうなるか。おそらく、様変わりしているだろう。会社に毎日出勤しなくともよいから、急ぐ人はいないし、大方の鉄道と道路は廃止。-つまり、全く姿を変える。無論、未来は誰も予測できないし、誰も当たらないが、機械化は進み、合理化される。この中の幾つかは、当たる運命にあるだろう。詳しい推論をしたわけでもないし、誰と討論したわけでもない。肝心なのは、私自身その世界を望んでいないこと。むしろ、逆にそのように高度(?)に発達した文明など、嫌いである。なぜなら、人間性が失われているから。だが私達不動産業者も、未来は変わるということを知ることは大事。私見では、人間は毎日生活できればそれでよい。つつましい生き方で自然と共生し、家族を主体に平和を愛し、便利さに悪乗りはしない。パソコンは少し使い、大事な時間で自然を歩き、畑を耕す。若者は自然の中で冒険をし、恋人を探し、旅をする。私も60の手習いで、今度は反抗しないで数学と科学を学び、過去の失敗の穴を埋めてみたい。人間、泥くさく生きる方が良い。

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