管理人はだれ！？

2017年2月14日「火曜日」更新の日記

　それでは、家を買い、35年後に住宅ローンを完済したときのことを考えてみ　ローンがなくなれば、ローンで悩んだり苦しんだりすることはなくなります。 ただし、それで家計が安定するのかというと、そうとはいえません。 　まず、住宅ローンを完済した後も、固定資産税は払っていかなければなりません。「新築の物件を買う場合の注意点」でもすこし触れましたが、これを滞納すると、家を差し押さえられ、最悪の場合は競売で家を他人に強制的に売られてしまうこともあります。 　修繕費についても注意する必要があるでしょう。 　どのような立派な家も、時間が経てば傷みますし、壊れます。35年も経てば、あちらこちらが傷み、壊れるはずです。 　分譲マンションの場合、建物の外壁や屋根などの共有部分の修繕費は、毎月支払っている修繕積立金によってまかなわれます。そのため、地震などによって突発的に修繕費が発生した場合をのぞいて、修繕積立金が設定されている場合はひとまず心配しなくてもよいでしょう。 　戸建ての場合には共有部分がなく、修繕積立金というシステムもありませんので、将来的に必要になる修繕費を自分で貯めていく必要があります。 　では、マンションの専有部分についてはどうでしょうか。 　修繕積立金を使って修理や改良ができるのは、あくまで共有部分だけです。個々の部屋で壊れるものについては、その部屋の所有者が個人のお金で直さなければなりません。 　では、どんなものが壊れるのかというと、たとえば、給湯器の寿命は10～15年、買い替え費用は10万～20万円といわれています。トイレやガス台もやがて壊れますか　　92ら、買い替え費用がかかります。ほかにも、ドア、窓、棚など、部屋のなかにある設備は、すべからく壊れたり交換が必要になる可能性があります。リタイアし、年金生活に入っている場合には、このような出費が家計の大きな負担となります。 　分譲マンション、戸建てを問わず、リフォームの必要性についても考える必要があるでしょう。 　35年も経てば、設備は老朽化しているでしょうし、老夫婦で住むにはバリアフリーの点などにおいて住みづらい点も出てくるでしょう。 　仮に、リフォーム代を５００万円とすると、一括で支払う場合には、貯金が大きく減るわけですので、一時的に大きな負担となります。ローンを組む場合には、再度、負債を持つことになります。10年で返済する場合には、月５万円ほどの負担になります。 　「ローンが終われば、肩の荷がおりる。家計も楽になる」 　そう思って家の購入を考える人もいることでしょう。しかし、それは「必要最低限のお金」の話。実際には、快適な住環境を確保するために、追加で負担しなければならないお金が発生するのです。

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