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最近の消費者金融事情

2017年5月15日「月曜日」更新の日記

2017-05-15の日記のIMAGE
最近の消費者金融事情消費者金融といっても、東証一部上場の業者から地場のマチ金といわれる業者までさまざまです。最近過払い請求が急増したことから、どこも経営状況が悪化しているようで素直に返金に応じてくれるところは少なくなっています。あるマチ金グループに過払い金の返金の訴訟を請求したところ、女副社長から直々に電話がかかってきました。「先生、なんとか50万円で堪忍してください。私のがん保険を解約してようやくお金を用意しましたから、これで何とかお願いします」。この前もそんなことを言っていましたが、いったいがん保険に何件入っているのでしょう。このグループの社員はこの女副社長に頭が上がらないようで、「裁判だけは、なんとか勘弁してください。交渉もせずにいきなり裁判されたら、担当は何してたんや言うて怒られますねん。銀行口座は全部整理回収機構に差し押さえられてますから、判決とっても回収できませんよ。もう新規の貸し出しもしてませんし、過払い金の支払いは、必死で社員が直接債務者から取り立てたお金であててますねん」と延々と電話で一方的に話し続けます。そうかと思えば「今月末でうちの会社済算しますねん。僕らも全員解雇ですわ。僕、字きれいですねんけど、先生の事務所で雇ってもらえませんか」なんて就職活動をしてくる担当者もいます。大手の消費者金融でもリストラが進んでいるようで、交渉の窓口が統廃合されたり、任意で和解できる基準がどんどん後退しています。私の所属する「みお綜合法律事務所」では過払い金の事例を数多く取り扱っているので、大手の消費者金融では「みお綜合法律事務所」対応の担当者がいるところもあります。そうなれば、相手もこちらが安易に譲歩しないことを知っているので、交渉がスムーズに進み、お互い無駄な時間を使わずにすむこともあります。司法書士は法律上140万円までの事件しか対応してはいけないことになっています。消費者金融もこのことを熟知しているので、足元を見るような交渉をしてくる可能性があります。過払い金の額は、驚くほど多額になるケースも珍しくありませんので、最初から過払い事件を多数取り扱っている弁護士に依頼するのが得策です。

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