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福祉用具を借りる、買う

2017年6月23日「金曜日」更新の日記

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介護保険では福祉用具を購入したりレンタルしたりできます。車椅子、介護用ベッド、手すり、歩行器、ポータブルトイレなどです。購入は要介護度にかかわらず、年間10万円まで利用できます。いったん全額を支払い、後日手続きをしてから9割が返金されます。 「介護保険福祉用具購入費支給申込書」で申請し、その裏に領収書と購入した福祉用具のパンフレットを添付して市区町村長あてに提出します。  借りる場合はカタログから希望の商品を選びます。レンタル料は通常1ヵ月単位ですが、半月単位というところも。旅行で車椅子を借りるなど、短期間のレンタルはデイサービスセンターや保健福祉センターでも貸し出しをしているところがあるので、相談してみましょう。  購入やレンタルは要介護度にかかわらないのが原則ですが、厚生労働省は、福祉用具の利用基準を設けて、要支援の人が車椅子、介護用ベッド、床ずれ予防用具などを利用するのは不適当としています。介護保険給付がパンクしそうだからです。  そのため、要介護1の認定だった人が再認定で要支援2になったため、借りていた介護ベッドを持っていかれてしまい、布団の生活にもどって起き伏しがつらくなるケースもあります。  しかし、たしかに、要支援など介護度が軽い人が、車椅子を使ったために本当に歩けなくなる恐れがあります。一方、車椅子があることで、足がやや不自由だった人がリハビリにも通えるようになり、歩けるようになるということもあります。  いずれにせよ、「便利さ、安全性をとるか、残存能力の活用、機能回復をとるか」は高齢者本人や周囲が考えていくべきことでしょう。  本人が遠慮しないで「これがあったほうが楽」と思えば申請し、「使わずがんばってみる」と言えば周囲が応援する、そういう雰囲気が重要です。

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