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リスク排除の起業のすすめ

2017年7月7日「金曜日」更新の日記

2017-07-07の日記のIMAGE
会社法の改正で、資本金1円でも、簡単に株式会社が設立できるようになった関係か、ぶらりと立ち寄った書店にも、起業を勧める。投資マニュアル本”が数多く並んでいました。職業柄、この種の本は読むように心がけていますが、「どうやれば成功するか」と成功の紹介事例がほとんどで、失敗の事例を書いている本が少ないのが気になります。今回、この本を書く気になったのも、それが要因のひとつです。私の体験ですが、起業には、失敗のリスクがつき物であることを知っておく必要があると思います。起業は、ひところ流行したベンチャーもそうですが、会社を立ち上げるのはそれほど難しくありません。今回の会社法改正で、足かせになっていた株式会社は1000万円以上、有限会社は300万円以上の資本金も1円玉1個で株式会社が興せる時代になり、国も率先して起業を勧めています。誰でも簡単に起業できるとはいえ、肝心なことは、事業に成功しないことには、起業した意味がないのです。アメリカの大学と同じで、入る(起業)はさほど難しくありませんが、卒業(成功)はおいそれとはいきません。私の周囲でも、努力して起業したのに、挫折した人をたくさん見てきました。国全体の実態は調べてはいませんが、身近な例で言いますと、失敗者は、同業の不動産関係が一番多く、次いで内装リフォーム関係などでも、撤退した人は数多くいます。失敗の理由もさまざまで、親しい人問にも本当の事を話したがらない人もいますので、詳細はわかりませんが、私の聞いた範囲で、共通していることは、人を使って商売を興す難しさです。定年後に退職金を元手に、「夢を実現」とばかりに、未経験の業種で起業する人がいますが、考えていた以上に人を雇う難しさや未経験による技量不足など、さまざまな問題に直面します。起業には、気力と体力が充実していることも必要な条件で、高齢者には年齢のハンディもあります。若い人はダメならサラリーマンに戻ってやり直しもできます。しかし、中高齢者には、失敗を取り戻すための再就職の道は既に閉ざされているのですから。私は、勇気だけの起業は勧めません。「では、定年退職後に素人でもできる安全な起業はないのか?」実は、そのことを発想の原点に、とことん突き詰めた末に辿りついたのが、経験も労働力も必要としない、それでいて成功実績のある不動産投資の「起業術」です。世間一般の起業と、私の考える「スーパーワンルームの起業」は次の3つの点で異なります。簡単にその定義と内容を説明します。・起業は、自分が働かなくてもよい状況でなければならない。いかなる場合も起業家は、自分では働かない。病気になっても、海外旅行に行っていても、販売した当社と管理委託契約を結べば、当社を介して、毎月決まった日に、きちんと純利益に近い売り上げ(賃料)が、口座に振り込まれてくる。

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