適正工事を知れば、適正価格が分かっている
2017年10月1日「日曜日」更新の日記
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- 残念ながら今のリフォーム業界には、悪質業者が少なからず存在します。自衛のために消費者自身が賢くなってください。自動車や化粧品のブランドには詳しくても、家についてはあまり知識がないという方が多いようです。悪質業者はそこにつけこみます。 まず、材料や施工方法について勉強することです。そうすれば、リフォームの適正価格が概算で分かります。たとえば平均的な延床面積100㎡の家の外壁（モルタル）と木部の塗装をすると、いま主流のゴム系弾性塗料ローラー仕上げで約80万円（足場代を含む）が適正価格です。業者の見積もりがこれより高すぎれば「おかしい」とわかります。安すぎても「おかしい」とわかるはずです。 また、営業担当者には、「ローラー仕上げの弾性塗料、一缶で壁は何㎡塗れますか」と聞いてみてください。建物の築年数や下地の状態によって異なりますが、塗料メーカーの資料などを示し、きちんと答えられるなら信頼できるでしょう。 さらに、一番いいのは、信頼できる工務店などと日頃から付き合い、価格の目安を教えてもらうことです。そういう工務店は快く教えてくれますし、心配なときには見に来てくれるでしょう。 リフォームは適正価格で行うべきです。それが、良心的な業者と消費者がともに満足できる、最良の方法だと思います。 もし、業者が外装塗装の見積もりを適正価格の80万円で持っていったのに、消費者は「もっと安くならないか」の一点張り。最後は60万円に値切ったとします。業者どしては、塗料の量を減らすなり、材料を最低限のものにするなりして対応せざるを得なくなります。いくら良心的な業者でも、ボランティアではありません。赤字にしてまで仕事はできないものです。 どうか、安さだけで選ばないでください。適正工事をするために、適正価格で契約してください。
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