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不動産会社の倒産

2017年11月26日「日曜日」更新の日記

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日銀が早めに規制導入に踏み切ったため、日本の銀行は一部の銀行を除いては不良債権問題に悩まされることはなく、先進国の中で最も健全な財務体質を維持することができているのである。  日銀による不動産業向け貸出規制とグローバルな金融危機が不幸にも重なった複合要因によって、日本の不動産マーケットにも嵐が吹き荒れた。2008年夏~09年初頭にかけて、アーバンコーポレイション、日本綜合地所、ゼファー、ダイナシティ、パシフィックホールディングス(旧パシフィックマネジメント)、クリードなどの数多くの不動産会社が倒産した。  挙句の果てには、負債比率が低く、賃貸収入のキャッシュフロー(現金収支)が安定しており、倒産することはないであろうと考えられていたJ‐REITの一角であるニューシティ・レジデンス投資法人までもが、銀行からの融資を断られ、民事再生法申請に追い込まれた。  さらに、大手を振って闊歩していた多くの外資系不動産ファンドも、日本からの撤退を余儀なくされた。  その最大手であるモルガン。スタンレーは、恵比寿にあるウェスティンホテル東京、京都国際ホテル、クラウンプラザ神戸(旧新神戸オリエンタルホテル)などを、利益がある段階で次々と売却した。例えば、ウェスティンホテル東京の場合、購入額約500億円に対して、売却額は約770億円であったと言われている。

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