管理人はだれ！？

2017年12月19日「火曜日」更新の日記

　大増税時代を迎え、実質的な可処分所得はどんどん減っていきます。可処分所得に占める住宅ローン返済額の割合は上がるということになります。 　住宅取得の基本的な考え方として、「売却する時には、売却価格でローンの残債が払えるように、資産価値を保てる物件が望ましい」などと言われます。 　右肩上がりの時代には、不動産価格と所得の上昇によって、利子と元本をその上昇部分で返済することができました。 　しかし、現在の住宅ローンは結局、将来の所得から返していくしかないのです。 　サラリーマンが生涯に得る所得には限界があるし、今後もいまと同じだけの収入が得られる保証はどこにもありません。 　むしろその可能性は低いと思います。 　サラリーマンであればみな平均した賃金が得られたという時代は終わります。成果主義によって実力のある少数のサラリーマンが高額の給与を得、その他大勢は低額に甘んじるという時代がやって来ます。少数の1000万円超所得者と大多数の300万円所得者という時代になります。 　年収300万円で、どうやって住宅ローンを返済しようというのですか。しかも平均寿命が伸びて生涯に必要となる生活費は増えていくでしょう。 　そして生活していれば消費税は払い続けなくてはなりません。 　年収300万円であってもモノを買うたびに消費税はかかります。 　消費税が15％まで引き上げられると、1万円のものを買うたびに1万1500円かかるのです。 　要するに、生涯に得ることのできる所得は減り、自由に使えるお金が減り、なおかつ住宅取得に充てられる金額は減少していくのだということをはっきりと認識してください。 　こうなると持ち家志向は家計を圧迫するだけのものになります。 　そこまで生活が苦しくなっても持ち家にこだわる必要があるのでしょうか。10年前、バブルに乗って購入した家のローンは公庫でも金利7％と、いまでは考えられないほどの高利です。借り換えをしたくても家の評価価格は購入時の半額になってしまい、身動きが取れません。 　35歳の時に組んだローンは返済期間35年。返し終わるのは70歳になった時という、途方に暮れるような状態です。

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