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仲介業が大きくならないのは…

2018年1月2日「火曜日」更新の日記

2018-01-02の日記のIMAGE
 当時はまだ物のなかった時代だから、坪当たりの建築費のほうが土地の1坪より高かった。 その不助産屋に紹介されて買った田園調布の家は敷地30坪、建坪17坪で100万円だった。確か土地代が35万円くらいで、建物のほうが60万円で、売主がその中から5万円、私が5万円の手数料を払った記憶がある。そんな時代だったから空地で坪2万円は人殺しと叫びたくなるほど高価な感じを受けたのである。  それがやがて10万円になり、30万円になり、50万円になって遂に100万円になった。おそらく今は1000万円出しても手に入らないだろう。  値があがるたびに「高い高い」と連発してきたが、何を基準にして「高い高い」と言ったかふりかえって見ると、まず第1は自分のふところである。自分の収入が人並み以上でなければ、いつの時代でも土地は買えないものであるが、30代はじめの駆け出しの頃はことにその感が深かった。ではその後、収入もふえたのだからうんと楽になったかというと、日本経済の発展と共に、むしろそれをオーバーして地価は上昇を続けたから、この感覚は依然としてぬぐいきれないでいる。  第2は過去の地価に比べて高いということであろう。生まれたときに既に地価が2万円していたら、2万円は別に高くはないだろう。しかし、200円とか、2000円の地価を知っている者にとって2万円は高い値段だし、2万円を知っている者にとって、20万円は高い値段である。街の不動産屋はたまたま自分たちの縄張りの不助産の値段を知りつくしている。それも昔の値段をよく知っている。昔の値段が頭に入っていて、それを基準にして時価を計るので、地価はいつもつねにつねに「高い」のである。  したがって高いものを思い切って買う気にはとてもなれない。なまじ昔の値段と現在の値段を知っているので、高いと思っているが、それでも時価に比して幾分なりと安い売り物が出ると、そのときだけは金ぐりをつけて不動産を買う。その不動産を風雪に耐えて持ち続ければ、何十倍にも何百倍にもなって、本人を財産家にしてくれる。しかし、不動産屋はたいてい、そんなに長くは持ちこたえられない。折角、いい場所に、またとない物件を持っていても、なまじ不動産の時価を知っているだけに、お客が時価より3割も5割も高い値段をつけると、ついふらふらとなり、「そのうちにまた、安い出物が手に入るだろう」と自分に言いきかせて、折角の宝物を手放してしまうことが多いからである。  結局、手もとに残っているのは、売るに売れない事件物だけで、10年たっても、20年たっても、人から借りた店で営業を続け、もう周囲は全部、高層建設に変わってしまったというのに、1軒、平屋の木造の建物がポツリと残っている。何かと思ったら不動産屋が10年1日の如く、ガラス窓に貸家、貸アパート、貸マンション、あるいは、売家、売地の紙をペタペタと張ってある。私に最初の家を世話してくれた自由が丘の不動産屋さんがまさにそういう不動産屋で、10年以上もたって訪ねてみると、昔と同じところに昔と同じ木造のボロ屋があって、昔と同じようにペタペタと売家や貸家の貼り紙がしてあった。                                                                       私がガラリと戸をあけると、店の主人と奥さんが昔と同じように机に向かって座っていて。私の顔を見ると、「オヤオヤ。これはお珍しい。さあ、どうぞおかけ下さい」  奥さんの顔を見ると、十何年前とまったく同じ顔だが、ただ歳月がたった分だけクシャッとなったのが違うだけで店の中の様子も、おそらくご主人や奥さんのふところ只合も、特に改善されたふうには見受けられない。  「このへんの土地はいまどのくらいしていますか?いい物件がありますか?」ときいても、首を横にふるばかりで、  「本当に高くなりましたね。こんなに採算をはずしっぱなしで誰が買うのかと思いますが、ちょっとでもいいものが出ると、たちまち売れてしまうのですよ」  高い高いというのはこの人たちの口癖で、それでも羽が生えて売れて行ってしまうのだから、言うほうが間違っているにきまっている。これじゃ昔からやっている人たちが手を出せるわけもなく、元手がかからなくて危険性の少ない貸マンションや貸家、売地の周旋しか仕事はないようなものである。幸か不幸か、不動産が信じられないくらい高値になって、20坪やそこいらのマンションでも億ションと呼ばれるくらいだから、50坪や60坪の住宅地でも何億円というのが珍しくなくなってきた。その仲介をしてうまく3%プラス6万円の仲介手数料がもらえれば、暮らしを立てて行くのにはそんなには困らない。  それどころか、不助産仲介業の将来性に目をつけて新規に参入する者があとを絶だないくらいだから、不動産仲介業の競争も激しくなる一方であろう。

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