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空室を埋めるにはフリーレントなどの対策が必要に

2018年2月5日「月曜日」更新の日記

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 土地神話が健在だった時には、契約を更新するたびに賃料を値上げすることができました。しかし、昨今では一部の地域を除いて、更新時に賃料を値上げできる物件は少ないのではないでしょうか。空室が多い、あるいは長期間空室がある物件では、逆に入居者から賃料の値下げを求められることも珍しくありません。  都心部や通勤30分圏内の地域でも、築年数の古いマンション。アパートを中心に、入居者募集時に家賃の値下げに踏み切る物件が続出しています。  比較的人気の高いエリアで賃貸アパートを営むあるオーナーが「以前なら空室が出ても、必ず1ヵ月以内に次の入居者が決まっていたが、今は半年から1年ずっと空室のままということもある」と嘆いていましたが、このような声はますます増えていきそうです。  空室だらけの状況で借り手の目を引くためには、やはり何らかの対策が必要です。空室(収入ゼロ)を放置するわけにはいかないというわけで登場したのが、オフィス賃貸市場で以前から活用されていたフリーレントという制度です。すでに、賃貸住宅の市場でも都区部でもフリーレントの物件が増加し始めています。フリーレントとは、家賃を一定期間無料とすることです。  フリーレントの期間は、オフィスでは6ヵ月と長期にわたるものもありましたが、マンション。アパートでは1~2ヵ月が多いようです。  また、入居者を確保するため、引っ越しの際に、貸し手が引っ越し代を負担するという物件も登場しています。  空室の増加、賃料の値下げ、フリーレント、引っ越し費用の負担などは、いずれも賃貸オーナーにとっては減収要因であり、本当に頭の痛い話です。

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