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現場の状況を点検のうえ、処理工法を選定

2018年2月19日「月曜日」更新の日記

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 除去、封じ込め、囲い込みの3種類のうちどの処理工法を選ぶかは、現場の状況を十分に点検したうえで決めることになります。  吹付け材の処理工法の選定には、身体に接触する恐れがある、故意に突っついたりボールなどが当たる恐れがある、振動などが発生する箇所にある、高湿度。結露発生または水滴がかかる恐れがあるなど、物理的損傷の機会があるかどうかが重要なポイントになります。  飛散の恐れが大きく、物理的損傷の機会がある場合には、原則として除去になります。  封じ込めを選択する場合には、措置後の重量に耐えられるかどうか事前に吹付け材と下地との付着の強さを確認する必要があります。記録する必要があります。  封じ込めや囲い込みを選択した場合には、概ね年1回施工場所を点検・記録します。点検の結果、破損箇所を確認した場合は、速やかに補修します。  このように、吹付け材になんらかの処理を行なったとしても、その後も維持・管理しなければならないのです。  除去を選択した場合には、除去工事後にアスベスト濃度を測定・記録して、飛散のないことを確認します。また、除去後に耐火・防音などの機能を補う必要がある場合には、消防法などの関係法令に留意して対策を講じることになります。  なお、アスベストを含有する保温材、耐火被覆材、断熱材は、建築物などの解体や回収の際にアスベストなどの粉塵を飛散させるものとして、あらかじめ作業の届出を行なうこと、作業時に飛散防止措置などを講じることが義務付けられています。  建築物などの解体・改修時に粉塵が飛散する恐れのあるアスベスト含有材料が使用されているかについては、必ず事前調査を行なう必要があります。解体・改修の予定がなくても、補修などが必要な場合もあるので、建物を維持・管理していくうえで、点検を行なうことが望まれます。

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