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不動産投資の基本的な考え方

2018年3月5日「月曜日」更新の日記

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 不動産投資も株式投資等と同じ“投資”の一種ですので、投資対象選定にあたっての基本的な考え方は 1目指している投資方針(投資スタイルや投資戦略)に合っているか 2個別の投資対象としてリスクにリターンが見合っているか、の2つの側面から検討されることになります。  REITであれ私募ファンドであれ、それぞれのファンドは、その投資家のリスク許容度や嗜好、およびその運用会社の強みを反映した独自の投資方針をもっており、具体的な投資について検討を行う際には、まずその投資がその投資方針に適合しているかどうかのチェックが必要となります。  たとえば、商業施設のみに投資を行うことを投資方針としているファンドであれば、個別の投資判断を行うにあたって、まずはその投資対象が“商業施設”の範疇に入るかどうかの判断をすることになります。また、リスク許容度の低い投資家を対象として、ローリスク・ローリターンの投資を行うことを方針としているファンドであれば、如何にリターンの高い投資対象があったとしても、リスクが一定以上高いということであれば、投資対象とはなりません。逆に、リスク許容度は高いが要求するリターンのレベルも高い投資家向けのファンドであれば、どんなにリスクの低い優良な不動産であっても高いリターンが見込めなければ投資対象にはなりえません。  投資方針には、用途によって投資対象を限定するものや、地域を限定するもの、あるいはリスク/リターンのレベルによって投資対象を限定するものがあります。特に、私募ファンドでは、リスク/リターンのレベルに応じた投資スタイルによって投資方針を定めているものが多く、リスク/リターンのレベルが一番低い最も安定した不動産を投資対象とする投資スタイルを“コア”、ある程度のリスクを許容する代わりに高めのリターンを期待するものを“バリューアッデッド”、リスク許容度も期待リターンも最も高いものをオポーチュニスティッグと呼びます。  コアのファンドであれば、一等地にある大型で空室率の低いオフィスビルや、立地がよく信用力の高いテナントに長期賃貸している商業施設等が投資対象となりますし、オポーチュニスティックのファンドであれば、中心市街地から少し外れた空室率が高くメンテナンスも行き届いていないオフィスビルや、信用不安等により競争力のなくなったテナントの入居した商業施設等が対象となります。

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