SUMAIRINA

トップ > 平成30年3月> 27日

ローンの返済と家計のやりくり  

2018年3月27日「火曜日」更新の日記

2018-03-27の日記のIMAGE
 家計のやりくりをするのは主婦である。 主婦のパート勤めがふえるのも、住宅ローンの返済、あるいはマイホーム取得のための資金かせぎが大きな位置を占めている。  だが、スーパーのレジ係では、その収入はたかが知れている。 それでいきおい夜の水商売などに出かけたりすることになる。 それが契約になって家庭崩壊につながるケースもふえている。  ローン返済が滞る原因は何だろうか。  収入に比べて借入金が過大だった、実質貨金の低下や転職・退職による収入減、事業の不振、行方不明、破産、離婚、病気などの順に多い。今は円高で多くの企業が縮小を余儀なくされている。 失業率は3パーセントを超え、将来はもっとふえるとみられている。かつてない状況である。 賃上げもたいした額ではない。 その反面、子どもの教育費は上がる一方である。 これでは家計が火の車となるのは当然だ。  住宅ローンを払えず、家を手放して出ていった人はどうしているのだろうか。  Aさんは2300万円でマンションを購入した。 自己資金1000万円、残り1300万円は、住宅ローン。 元金150万円を返したところで返済不能になった。 マンションは競売に付され、2年2ヵ月がかりで1980万円で売れた。 住宅ローン1300万円から返済分150万円を差し引いた額1150万円に遅延損害金(年14パーセント)2年分の322万円を加えると1472万円になる。 競売での落札価格1980万円から1472万円を差し引いた残りの508万円がAさんの手元に残る計算だが、ほかにあった借金600万円を引くと、まだ93万円足りないことになった。  Aさんはマンションを手放し、頭金1000万円が消え、借金が残り、家賃を払って生活している。  国民生活センターが行なったによると、サラ金利用者の18.5パーセントは、すでに住宅ローンを借りていた。 またサラ金返済の相談に来た人の25.0パーセントは住宅ローンを抱え、その住宅ローン保有者の12.6パーセントは借家住まいであった。  家を取られ、借家に住み、家賃を払いながら、なお残ったローンを払い続けなければならぬ人々が少なからずいることを示している。

このページの先頭へ