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地形が最も大切

2018年4月11日「水曜日」更新の日記

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 一戸建ての場合には、マンションの場合とちょっと異なります。  マンションの場合は地形がどうということは、あまり問題になりません。  というのは、たとえ地形が北斜面であっても急斜面であったとしても、うまくそこに立地することによって、快適な居住空間というものは比較的簡単にできるものです。しかも、上階の方に、行くならば下の方の地形がどうであろうとも、全くそれは関係なくなってしまいます。  ところが一戸建ての場合には、傾斜地などを購入した場合には、それが南斜面であるかあるいは北斜面であるかによって、日照や眺望などに、大きな影響がでてきます。  たとえば、特にきつい北斜面の所に一戸建てを購入した場合には、南側はほとんど丘とか山とかそういうものによって、ふさがれていると考えなければなりません。  あるいは、自分の家の近くに建つ家が、さらに南側をふさぐ場合は、日照の問題で、大変大きなマイナスとなりますし、圧迫感ということもでてきます。  これが逆に南斜面ですと、眺望も非常によくなりますし、日照の点でも、あるいは冬の暖かさ、夏の涼しさという点でも、非常に良いわけです。  したがって、できることなら平らな所が良いわけですが、どうしても一戸建てを建てるような場所というものは、平坦な地が少なくなってまいりますので、もし山をけずったような開発地であるならば、南斜面を選ぶようにした方が良いでしょう。  さらに、地形はできることなら道路に沿って、多少長方形、理想的には正方形が使いやすいわけです。  それが三角形であったり、ひし形であったり、あるいは変形した地形ですと、家も建てにくいですし、有効スペースも少なくなりますので、そのようなものは、なるべく避けた方が良いでしょう。  さらに、平垣地が少ないことや一個一個の日照や通風を確保するために、最近、ひな壇形式に造成された分譲地がよく見られます。ここで気をつけなければならないことは、その地盤が斜面を切り取ったものか、土を盛ったものかということです。  切り土というのは斜面そのものを削りとったものですから、地盤は安定していますが、その反対に、盛り土となると新たに土をかぶせたことになり、おのずと地盤は不安定になります。したがって、そのことをよく見きわめる必要があります。  また、切り土と盛り土の割合が半々であったり、どうしても盛り土のところを買いたいのであれば、どこまで基礎工事がされているか、すなわちどこまで基礎の杭が打ち込まれているか、確認するほうがよいでしょう。  地盤が不安定ですと、地震や大雨での土砂崩れや地盤沈下の心配や、日常的なことでも、たとえば、近くに幹線道路が走っていたりすると、大型車が通るたびに家が大きく揺れるといったことが予想されます。  このように、造成地はその地盤を、まさに家の土台のことですから、しっかりと確認することです。ほかにも、海や湿地、低地の埋立地ということもあります。

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