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高い値付けはさらし物件になる

2018年4月28日「土曜日」更新の日記

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 とにかく自分の現在住んでいる家を高く売ろう、そして売れたあとでゆっくり捜そう、というような人の場合には、業者の査定を無視して高い値付けをして市場に出そうとする人が多くいます。  もちろん、売り物件の欲しい業者としてはこれはちょっと高い、と思うような物件であっても、専任媒介であるならば、それを受けてしまう場合も多くあります。  専任媒介の期間は、3ヶ月間もありますので、その間にとにかく売り主と、いろいろな話し合いをしながら、最終的にはもう少し安く値付けをさせよう、というような腹づもりをもって、とにかく専任媒介をとってしまうということです。  したがって、最初に高い値付けをしたとしても、1ヵ月、2ヵ月と市場に、その物件の情報が出たままさっぱり売れない、というようなことがおきますと、さすがに強気の売り主としても、疑問を持たざるをえなくなってくるわけです。  また、これは大手の業者でもやることですが、その売り主に対して、もう少し売りやすい値段を設定させるために、専任媒介の契約をかわしたとしても、最初の2、3週間は市場にあまり出さない、すなわち売りの努力をひかえる、というようなことをするところが あります。  そうしますと、当然ながらこれは、市場に広く出回るわけではありませんので、お客がつかないわけです。そして2、3週間後たったのち、いろいろやってみましたけれども、ちょっと高めのようですのでこれでは売れません、というようなことを言って、売り主に対して価額の値下げを求める、という方法をとる場合があります。  そのようなことを考えますと、結局、不動産物件の売買というのは、おさまるところにおさまる、ということになるわけです。  現在では、極めて割高な物件をうっかり買ってしまうというような人は、比較的少なくなってきております。なぜならば、さまざまな情報誌によって相場というものがすぐにわかるような現在の情報化時代になっているからであります。  したがって、とにかく有利に売っておこうということであっても、それはなるべく業者の意見を聞きながら、多少高めに売り出す、というような値付けぐらいに、とどめておいた方が良いでしょう。  そうしてそれを売って、契約したと同時に次の新しい物件についても、すぐに契約するというような、スムースな売りと買いの方法をとることがベターではないでしょうか。

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