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防虫剤、防腐剤、防カビ剤もあぶない

2018年5月7日「月曜日」更新の日記

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 室内の空気中に放出する化学物質は、ほかにもたくさんあって、知れば知るほど恐怖感が増してきます。  床下の木が腐ると、シロアリが発生することもあると、先ほど述べましたが、シロアリの駆除には有機リン系の殺虫剤が用いられます。この薬剤の毒性は強烈で、散布された床下から、床の隙間をぬって室内に入り込み、呼吸を通して人体に摂取されるのです。  一般に、有機リン系の殺虫剤は猛毒を持つといわれますが、慢性中毒にかかると、どうなるのでしょう。  免疫力の低下によりカゼをひきやすくなる、ホルモン異常、生理不順、視力低下などの眼の障害、頭痛、吐き気、めまい、下痢などのいわゆる自律神経失調症などをひきおこします。さらには、中枢神経に作用して、ノイローゼやうつ病などの精神疾患におちいりやすいとも指摘されています。  また、天然の素材である木材や紙にも、防腐剤や防カビ剤を塗りつけてあるものがあります。本来ならば、毒性のない安心な素材なのですから、わざわざそんな処理などしなくてもと思いますが、木材全体に防虫処理がほどこされている輸入木材が増えているのが現実です。  これらにはクロム、銅、ヒ素化合物などの薬剤が使われているのですが、人体や環境に及ぼす影響は、あげればキリがありません。  ここ数年、日本人の清潔志向が急速に広まってきました。人々はみな、不潔なカビをはやさない、ダニやゴキブリは生活の天敵でぜったいに許せない、という妄想観念にとりつかれているかのように思えます。  家の中を見回しても、建築材料だけでなく、抗菌や防虫処理をほどこした製品があふれています。  いくら強力な薬剤をまきちらしてもカビやダニが根絶やしになることはないのですが、実際にダニやゴキブリの存在を感じ、カビを目にしたら心はおだやかではいられません。害があると承知しつつも、つい殺虫剤や防カビ剤に手がのびてしまいます。  どうしても使用したいのであれば、ともかく無害のものを選んでください。天然素材を原料にしたものならまず、安心でしょう。  たとえば備長炭などの木炭を部屋に置く、または木炭の抽出物である木酢液を木材に塗りつけるなどといった工夫で、防虫、防カビ、防腐の効米が得られます。  世の中には、さまざまな有害な薬剤があふれています。ソフトなネーミングで正体をごまかした防虫剤や防カビ剤のCMが、毎日のようにテレビで流れているありさまです。  ちょっとしたことにも薬の力を借りようとする現代の悪しき風潮が、つぎつぎと新しい薬剤の開発を生み、私たちは健康をどんどん蝕まれていきます。  密閉された室内で、かずかずの毒ガスを毎日吸わされている現代人。生活が豊かになり、快適な暮らしが実現したはずなのに、何かがおかしい・・・。  私たちは見せかけだけの美しさと快適さに酔ってはいないでしょうか。ものごとの本質を見きわめる確かな目をもって、住まいと健康について考えていきたいものです。

一戸建てもアリ!

みなさんは賃貸物件といえば何を思い浮かべますか?マンション?アパート?タワマン?いろんな選択肢が気軽に選べるのが賃貸住宅の利点です。そこで今回提案したいと思っているのが「貸家」です。貸家とは一戸建てのことで、奈良の賃貸ではほかの県よりも多い印象です。一戸建てのメリットは騒音問題が起こりにくいところです。マンションやアパートなら上の階下の階、横の隣人同士で騒音トラブルが勃発することがありますが、戸建てならそんな心配は無用ですよ。

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