日本の家は木と紙でできていた
2018年5月9日「水曜日」更新の日記
- かつて、日本を訪れた欧米人は「日本人は木と紙の家に住んでいる!」と驚いたそうです。 太い木材でがっしりと組まれた柱や梁。壁は竹を編んで芯にし、ワラを混ぜた土を塗って仕上げ、屋根はワラや茅で葺きました。紙の障子からは柔らかい光が室内に届きます。美しい周りの風景に溶けこむようにして佇む日本の家は、欧米人の目には、さぞ、新鮮でめずらしいものに映ったことでしょう。 明治時代に大森貝塚を発見したことで知られるE・S・モーリスはその感動を、次のように書き記しています。 「・・・新鮮な空気と、あふれんばかりの陽光をたのしめる日本の住居のほうを、わたしは気に入っている。この中にいると、アメリカでなじんできた息づまるようなヘヤを、快適なものだ、などとはとてもおもえないのだ」 ひなびた趣のワラ葺き屋根の家も、荒けずりな土壁の家も、最近では地方に行かなければお目にかかれなくなってしまいましたが、旧来の家屋からは、日本の原風景ともいうべき懐かしさがただよってきます。若い方でも、昔話や絵画でおなじみでしょう。 そして、家の中には、囲炉裏を中心にした家族の憩いと団らんがありました。 囲炉襲の煙に燻された部屋はススでまっ黒。住み心地からいえば、決して快適とはいえなかったでしょうが、有害化学物質による空気汚染や環境破壊とは無縁の、ある意味では健康的ともいえる住まいだったのです。 時代が下るにつれて、日本の住まいは洋風をとりいれた「和洋折衷」の住宅に移っていくわけですが、大きく変わったのは、素材と工法でした。 私たちの祖先が建てた木造住宅は、多くは真壁造りといって、柱や梁を壁面にあらわにしたスタイルでした。したがって、いつも空気に触れていますから、木材が湿気で腐るなどという心配はなかったのです。そのうえ、壁や柱が湿度を調節してくれたため、部屋の快適さはそれなりに守られていました。 しかし、この工法は、職人さんが調和のとれた柱をデザインして人念に仕上るためにどうしても工期が長引いてしまいます。そこで、近年は施工が簡単、かつ短時間で完了する、柱も梁も壁の中に包んでしまう大壁造りにその大半をゆずるようになりました。 素材についていえば、前述のように新建材と石油化学製品の登場で大きく変わってしまいました。 大量生産でコストが安く、品質のバラツキが少ないなど、新材料にはメリッ卜も人きいのですが、反面、危険度も高く深刻な問題を抱えているのは周知の事実です。 経済至上主義がもたらす弊害がいき着くところまで達してしまった感のある現代。 今私たちはほんものだけが持つ魅力を再認識し、人間らしいやすらぎに満ちた暮らしを求めています。年々進む住宅建築の工学的技術を生かしつつも、古き時代の建築物の長所を見直し、よい部分を積極的に新しい住宅の中に収り入れていこうとする試みは、大変に意味のあることだと思います。
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