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勘違いのプライバシー尊重

2018年5月21日「月曜日」更新の日記

2018-05-21の日記のIMAGE
 もともと、襖や障子だけで仕切られていた日本の住宅においては、各部屋が多目的に使われていました。ひとつの部屋が茶の間にも寝室にもなりましたし、大勢の来客があれば、襖を取り払って2間をつなぐ、といった具合に変幻自在に住みまわしていたのです。  こうした開放的な家の中で営まれる暮らしもまたオープンなもので、家族はもたれあい、相互依存して暮らしました。  いっぽう、個人主義が浸透している欧米では、たとえ夫婦や子どもであっても、個人の人権を尊重します。子どもには早い時期から個室があたえられてプライバシーが守られ、親から干渉されることもないのです。そのかわりに自分の行動に責任を持たなければならず、自立も早まります。  欧米に範をとった現代の住宅は、子どもにもプライバシーを・・・という観念から、まだ子どもが小さいうちから個室を提供します。  しかし、永い間個室らしい個室を持たず、プライバシーとは無縁の生活を送ってきた日本人が、いきなりプライバシー優先の考え方を暮らしに収り入れようとしても、どだい無理があるのです。  最近、若者がひきおこす凶悪な事件が多発しています。記憶に新しい、中学生による凶暴な殺人事件をはじめとして、校内暴力や家庭内暴力小件など、枚挙にいとまがありません。登校拒否をする子どもに至っては、もはや珍しいことでもなくなったほどの増えようです。  事件が起こるたびに「いったい親は何していたんだ!」と非難が沸き上がっていますが、親は自分の子どもが閉鎖された部屋の中で、何を考え、何をしているかわからないのです。  家庭崩壊の危機がすべて家のつくりかたにあるといってしまうと、理論の飛躍になってしまいますが、考えられるさまざまな要因の中のひとつ、といっても問違いではないでしょう。生活感から遊離した、中途半端なプライバシーの概念が、多くの悲劇を生んでいるのです。  日本人にとって、住まいとは家族が寄り添って生きる場でした。夫婦のふれあい、親子のふれあい、お年寄りとの暖かいふれあいを通して、お互いが成艮する場でもありました。適度に干渉しあい、適度に遠慮するという日本独自の生活様式はこのようにして育まれてきたのです。  欧米の住宅は、欧米の永い歴史の中で培われてきた、欧米人の家庭生活のルールに根ざしたものです。いくら形だけまねてみても、日本の家庭にしっくりとなじむはずはありません。  殺伐とした暗い世相の中で、今私たちは心のうるおいを求めています。笑顔や笑い声の絶えない幸せな家庭生活を築き続けたいものです。

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