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夏に弱い家になってしまった

2018年5月31日「木曜日」更新の日記

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 アルミサッシが開発され、断熱材が普及して、日本の住宅は大きく性能アップしました。まさに、日本の建築史上の大変革といっても言い過ぎではないでしょう。  かつての家は、どこもかしこも、すきまだらけ。風が吹けばガラス戸がガタガタ鳴り、いつの間にか砂ぼこりが積もるような家で、人々はこたつや火鉢などのわずかな暖房にしがみつくように暮らしていました。  そんな生活をつい数十年前まで送っていたなんて信じられないように、今では気密性や断熱性が高まった住まいが、すきま風とは無縁の住環境をもたらしてくれるようになりました。  高気密、高断熱の住宅の必要性が叫ばれだしたのは、1973年のオイルショックの後のことだと思います。当時の冬の暖房は石油が主流でしたから、石油の消費量を減らすために、冬暖かい家が求められるようになったのです。  そこで、暖房の熱はもとより、炊事や電気製品から出る熱、いわゆる生活熱までをも極力外に漏らさないような建築上の工夫がなされました。いちばん簡単な方法として、壁のなかに入れていた断熱材の厚みを増しました。さらに、暖かい室内の空気を外に逃がさないための工夫として、アルミサッシの窓枠をつける、窓を小さくしたり二重にする、などの方法が考えられたというわけです。  これで、冬の省エネには成功したのですが、思いがけない問題が発生することになってしまいました。  まず、夏の暑さです。かつての、風通しを最大限に活かした開放的な「夏を旨とすべし」の家が閉鎖的な空間になってしまったのですから、高温多湿のわが国の夏がきわめて苛酷なものになったのも無理はありません。  その結果、クーラーの助けを借りるということが当たり前のようになってしまいました。今では、ひと部屋に1台設置されているお宅も珍しくはないほどの普及ぶりです。日中の暑い盛りばかりでなく、防犯上の問題もあって窓を開け放して寝るわけにいかない都会の生活では、夜もクーラーに頼るということに。こんな生活が体によくないのは当然のことです。人間にとって冷えは大敵。秋口になると、体調を崩す人が多くなるのもうなずけます。  人間の体は、もともとある程皮の暑さや寒さには順応できるはずだったのに、空調にどっぷりつかって暮らすうちに、すっかりひ弱になってしまったようです。暑ければ冷房、寒ければ暖房、梅雨どきのジメジメには除湿機、乾燥する季節には加湿機がフル回転するというありさまです。  このような風潮をもたらした原因は、高気密、高断熱の家にあるといっても過言ではないでしょう。私たちは、自然の気候を無視して、なんでも機械設備に頼って暮らしていては健康に生きてゆけるはずがないのです。  高気密、高断熱の家は、夏の暑さのほかにも困った問題を抱えています。壁のなかに断熱材を厚く入れたために空気の層が少なくなり、結露が生じてしまうのです。  結露の害についてこれほど厄介なものはありません。水分を含んで重くなったガラス繊維の断熱材が、壁のなかから土台までずり落ちてその役目を果たしていない住宅も多いようです。

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