SUMAIRINA

トップ > 平成30年7月> 21日

環境変化が促す不動産投資市場の成長

2018年7月21日「土曜日」更新の日記

2018-07-21の日記のIMAGE
前段で説明した不動産ビジネスを取り巻く様々な環境変化が、これまで日本では未発達だった不動産投資市場の成長を促し、それが不動産投資ビジネスの拡大につながっています。 不動産リスクの顕現化、利用価値による不動産の評価の普及は、不動産の有効活用や流動化を促します。不動産の流動化とは、不動産が売買されたり不動産投資ビジネスの時代証券化されたりして、流通市場に出回るようになることです。 不動産リスクが顕現化する中で、不動産を利用しないで保有し続けることは、それに見合う対価がないのに、単に保有リスク(不動産の価格下落、地震・火災などによる滅失など)だけを負担することを意味します。不動産の所有者は、賃貸ビルなどの収益資産として利用可能なものは、できるだけ有効に活用しようとするでしょう。一方、収益性の低い不動産や自分で使う見込みのない不動産については、できるだけ早く自己の資産から切り離そうとするでしょう。切り離す手段としては、単純に第三者へ売却する方法もありますし、不動産を証券化する方法もあります。こうした動きが不動産の有効活用や不動産の流動化を進展させることになるのです。不動産の市場化は、不動産に関する投資家への情報開示をこれまで以上に進展させ、投資家自らが投資判断できる材料を提供します。

このページの先頭へ