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不動産投資市場の潜在的な規模

2018年7月23日「月曜日」更新の日記

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それでは不動産投資市場の規模は、どの程度のものなのでしょうか。まず、どこまでの不動産を投資対象に含めるかという点が問題となります。賃貸ビルや賃貸住宅のみならず、ホテル、倉庫、工場なども含まれますが、これらの不動産すべてが投資対象となるわけではありません。立地、規模、耐震性といった面で投資対象になりにくい不動産や、あくまで自社で使用すること を前提としていて売却する意思のない不動産は投資の対象外になります。投資採算に合わない不動産も、そのままでは投資対象にはなりません。このように投資対象となる不動産の把握そのものが難しいこともあって、残念ながら日本では不動産投資市場の規模を示す統計はありません。各調査機関の定義、推計もまちまちです。しかし、潜在的な市場規模(投資対象となり得る不動産の時価)という意味では、おおむね60兆円から100兆円程度とする意見が多いようです。日本の不動産業全体の年間売上高は約34兆円ですから、市場規模としてはかなり大きなものであることがわかります。なお、不動産投資市場が確立している米国では統計があり、2002年9月時点の不動産投資市場の規模は4.63兆ドル(1ドル=107円換算で495兆円)とされています。

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