所得の減少を放置
2018年8月18日「土曜日」更新の日記
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- 「なぜならば、地価が高騰し、公租公課が増額され、土地の価値が上がっても、これを地代計算の方 式をあてはめて、少々高いな、と思うと、さっそく周辺の地代例に逃げ込んで安く押さえこむのが無 難を旨とする裁判所の逃げ口上だからです。
低い地代でがまんして、お人好しだといわれている地主さんは、他の地主さんの足を引っ張ってい るのです。
地代を低く押さえる口実を裁判官に与えているのです。
この点は、真剣になって考え直し てほしいのです。
裁判官はどうしても「保守的」なのです。
地代を上げるについても、「現状維持」に近い線でいき たいと考えているのです。
異常な地価の高騰、貨幣価値の下落に対して目をつむり、地主の犠牲にお いて、インフレの抑圧につとめた、と自負したいのです。
ところが、インフレも、地価高騰も、貸地 を持っている地主さんの責任ではありません。このような地主さんの実質所得の減少を放置しておく か、あるいはわずかな値上げしか認めないのは、一種の社会的不正といえます。安い地代で喜んでいるのは、借地人です。
この世の中は、取引きの当事者の一方が損をすれば、他 方は必ずトクをするようにできているのです。
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