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【金利上昇時に「未払利息」が生じたらどうするか?】

2018年9月5日「水曜日」更新の日記

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『未払利息発生の対策は、短期返済や内入れでとにかく元金を早く減らすこと』◆低金利時代に借りた金利が急上昇すると発生するが……。変動金利型とは、固定金利型に対して返済の途中で金利が変動する方法です。これは年2回(4月・10月)の金利見直しで、7月と翌年1月に利息を調整しますが、5年間は返済額が変わらず6年目に返済額が変わります。公的融資では財形住宅融資で用いられ、民間の住宅ローンでは、固定金利型との選択も利用できます。変動金利型は、金利下降期には有利ですが、上昇期に入ると、利息部分が毎月の返済額を超えてしまう恐れもあります。これが「未払利息」となって次回の返済に持ち込まれるわけです。とくに未払利息が発生しやすいのは、低金利時代に借りて、急激な金利の上昇があった場合です。借入金1000万円、返済期間30年、金利2・5%の場合の例ですが、金利が年5%に上昇すると、未払利息が発生してしまいます。毎回の借入金残高に対して金利(年12回ならば月利)を計算し、毎月の返済額を上回ったものが未払利息となるわけですから、元金部分は減少しません。なお、未払利息には利息は発生しませんが、優先的に返済しなければなりませんので、その後、金利が低下して利息部分の減少があれば、まず未払利息を支払ってからの返済になります。◆未払利息の対策は?対策としては、利息とは、元金に対して発生するものですから、元金を少なくすればいいわけです。そこで、①借入金をなるべく少なく抑える。②返済期間を短期にして早く返す。③途中で内入れして元金を少なくする。などが考えられます。

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