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複合機能シェルター

2018年9月6日「木曜日」更新の日記

2018-09-06の日記のIMAGE
第三の主題、エネルギー自給自足について。実ハ、これは師であるK.Kがもち続けたヴィジョンでもある。二十数年前、わたしは、川合の指導を得ながら世界中の水冷ディーゼルエンジンを集めてさまざまな実験をしていた。一五〇〇ccの水冷ディーゼルエンジンは五・ニキロワットの発電能力があり、ジャケットウォーターの熱エネルギーは冷暖房、給湯に使用することができ、しかも電力会社から受電する電気代よりも、はるかに安価であった。今は、この考えはより効率もよく、しかも、ジェネレーターの騒音問題もなしに、展開することができる。風エンジンと太陽光発電の組合せは、完全なものではないにせよバランスの取れた自然エネルギーを得ることができる。木製プロペラによる風車は微風による発電を可能にした。直径二~五メートルの小型風車、つまり、風エソジソは無限のエネルギー、風を電気エネルギーに変換することが可能だ。日本は地球環境規模ではモソスーソ地帯に位置している。一年中、風エンジンには適した風が吹き続けている。特に、日本の海岸線に面した地域では風力発電は、太陽エネルギー利用よりもはるかに大きな可能性をもっている。東京世田谷は実ハ風はよくない。年間平均ニメートル/秒にも満たない。が、今は自分で発電した電気は、そのママ、電力会社に売電することができる。風のないときは電力会社から電気を買い、風があり過ぎる時には売ればよいのだ。高性能の小型風車は風速一・五メートル/秒から回転を開始しI・八~ニメートル/秒で発電を始めることができる。しかもイニシャルコストが太陽光発電と比較すれば安価だ。太陽光発電とバランスよく組み合わせれば、八~一〇キロワットの発電能力が得られる。「世田谷村」では五メートル、ニメートル径の二台の風車と、太陽電池の組合せで、12キロワットの発電を目指している。また、この計画では小型のロータリー型風エソジソを開発し、外皮のメタルと室内側の壁との間に設けられた空間に常に空気を循環させ、自然エネルギーによる空気調和方式を試みょうとしている。屋上庭園の土はおもりとして構造的な仕掛けにもなっているが、それと共に断熱材としての有効性がある。年を経て、ここにさまざまな樹木や雑草が生い茂ることになれば、それらの草木の熱エネルギー効果はさらに大きなものになるだろう。

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