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保証人が不要なのはどういう人か

2018年10月4日「木曜日」更新の日記

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<近頃よく耳にする言葉に>"連帯保証人不要、保証システム加入""礼金ゼロ、敷金ゼロ、更新料なし""退去時のリフォーム請求なし"といううたい文句があるが、実務をやっている私などには、芙辞麗句に聞こえて(あら、やっと賃貸業界もここまで来たか。消費者重視、合理主義実行、業界内の規律確立で、とてもよいことだ)と思うのだが、では、実態はどうだろうか、と思って調べてみると、亜然とする。(国民意識も変わらないし、日常の生活も行動パターンも変化してないのに、今までやってきた事を手の平を返えすように、簡単に変えられるものではないんだ。改革するには地ならしから始めて、一歩づつ進まないと成功しないんだな)、と気がつくのである。さて、この流行美人を一個づつ検証してみよう。まず、連帯保証人不要の件。ホテルに泊まる時、保証人を要求されることはない。部屋の貸し借りも独占使用する契約であるが、日本で2年単位だが、これは歴史的事情の産物にすぎない。外国では1年もあり、1ヵ月もあり、ウィークリーもある。基本的には、保証人不要。しかも、1年以上勤務し、安定収入あれば由。クレジットを探索すれば、借入れ状況も解る。それに反して、「収入は不安定だし、毎日は働いていないけど、頑張って家賃払うから、保証人なしで貸してください。他人に保証頼むの嫌だし。」これでは、この人こそ保証人が必要であり、この人達を保証しませんと言うのは、眉つばものと解る。保証会社はいくらかの保証料をとって、実態と逆のことをやっているのが、明確に見えてくる。保証人不要概当者は、長く働いて収入が安定し、事故歴のない人である。ちなみに滞納率は1000分の4程度であるから、問題児はそう多くはない。次に、礼金ゼロは良いとして、敷金ゼロ。ゼロかと思って喜んでいると、退去時のリフォーム代として、先に5万円いただきます"という。普通の人で補修負担は3万円程度だから、先に多く取られるようなもの。更新料ゼロといっても、半数の人は更新しないで出て行く。最後のリフォーム代なし、も要注意。先にクリーニング代を2~4万とられては、何のことはない、名目を変えて先取りされたようなもの。不動産業に限らず、うまいこと言ってあの手この手とごまかすのは、世界の風潮。消費者は賢くなり、真実を見抜くことに長けているので、業者もきちんと考えてやること。

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