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留学生をもっと大事にできないものか

2018年10月5日「金曜日」更新の日記

2018-10-05の日記のIMAGE
私の管理しているアパートにも、留学生か住んでいる。主に中国人が多く、大陸の人達である。初めはハキハキしている大学生を"これはいい。金は無いけど頑張り屋だから、少し面倒を見てやろう"と思ったのがきっかけで、それが縁で彼は8人連れてきた。面倒を見るというと大げさだが、私達が彼等に便宜を図るのにどうするかというと、―保証人をきびしくしない(本人を信用)、親の事は無視する。家賃を少々下げてあげる。退去した人の残置物(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、テーブル)をあげる。安い電化製品を見つけて助力する。2DKに3人入っても文句を言わない。-等を、契約予定の時にするのである。もちろん、金の無い人達なので、アパートを借りる時の初期費用は、最小限に抑える。中国大陸は一人子政策をとっていながら、人口が多いせいで、大学入学難で多くの人がはみ出す。そこで、近いから日本に渡り、1年間は日本語を習うため、日本語学校に入る。それから、日本の大学へ。大学には寮があるが、アルバイトは許さない。仕方なく街に出て不動産店で安アパートを借り、自立する。そこで生活の収支は、学費、部屋代、衣食代、交通費等で、年間250万ぐらいか。だから、朝から夕方5時まで学校で学び、6時から、夜の12時までレストランで働く。月収20万円ぐらい。これで切詰めればやっていける。寮だと楽だが、日本の奨学金は月8万円ぐらい。これでは、学費も払えない。つまり、早朝に起きて学校に行き、夕方から店で働き、夜半に帰宅。これを毎日やり、土日はもっと働く。1円の無駄使いもせず、毎日働けば、やっと1年が越せる。親は中国で懸命に働き、給料の半分(2万円弱)を仕送りしてくれるのだが、役に立たない。これを4年間やる。冷蔵庫やテレビは生活を圧迫するので、500円以下でないと買えない。100円のパンも高いから、買わず、自分で粉をこねて焼く。楽しみは月にI回ラーメンを食べること。大連生まれの張君は4年間頑張って、見事に大学の経済学部を卒業した。そして中国に帰ると言うが、どうしたことか気落ちしてふさぎこむ。「どうしたの?。やっと国に帰れるというのに」「社長、私悲しいよ。中国の人、私を採用しないよ。日本留学、ダメ。働いただけ。米国の仲間は奨学金20万、よく勉強できた。私、ダメ。どうしてか、苦労したのに、泣けるよ」日本政府は実態を見てないから、手を打たない。マスコミはやらせぽかり考えているから、将来母国で日本を支える大事な理解者となる彼等に無関心。これじゃ、孤立だね。日本は。

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