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いかにして良い工務店を使い、建てるか

2018年10月14日「日曜日」更新の日記

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悪いモノや手抜きのモノは、いくらでも建てられる。黙っていれば、悪い材料を使って、悪い家を建ててしまう。目を光らしてうるさく言っても、しかりである。きちんと打合せをしても、完成後に別途特注分として、総額の一割ぐらいは要求してくる。信頼のおける日本人同士でありながら、なぜそんなことがおこるのか?……それは、建築業界そのものが不合理で解りにくい体質だからである。21世紀の今日、不思議な話である。そんなわけで、住宅を建築する際は、住宅業界そのものが不合理な営業をしていることを自覚する必要があり、賢い不動産業をやるには、信用できる住宅業者が必要となる。その中で、良い建築業者、工務店とは、どんな人でどうしているだろうか。まずは業者が過去に建てた実績を提示し、客に実物を見せるのが一番。お客様と実物を見ながら、"この建物なら坪価いくらで建てて、総額でいくらと出す。その他別途工事となるのは、これとこれ、と現場で打合せをすれば、聞違いはおこらない。良い工務店とは、「良い材料を使い安く仕上げて、別途工事代の少ない会社」のことであり、仕事もしっかりこなすことが大前提。外観の仕上げがいいからとか、大手だから設計が良くできているから、ということではない。大きい会社ならかえって下請けに出して材料の品質を落とす場合もあるので、要注意。下請けが安値で受けて、良い家が建つわけがない。床、壁、天井の材料や色は、早めに顧客と打合せをしておく。材料を発注してからでは、遅い。設備や機器についても、打合せは早めにすますのがコツ。何故なら、希望や注文を聞いていないと、どんどん工事が進行し、材料が入荷してしまう。"私の家を私か建てるのにそんな無茶な"と施主が思うのは当たり前のことであり、手違いがおこらないようにしたい。筆者が最初に「古い体質の業界だから」と指摘したのを、ぜひ思い出していただきたい。また施主は、材料や製品を選ぶたびに、"この品質で約束通りの予算内に収まるのか、別途追加代は要求されないで済むか」を工務店に確認するようにしたい。もし追加代をとるのなら、そのたびごとに書類を作成し、施主のサインをもらい、控えを渡しておく。良い工務店とは、施主との打合せをよくこなし、多少の品質の向上はサービスしてやり、総額の予算内できっちり納める業者のことである。口先で騙さず、信頼関係を密に築くことが大事。実績よりも信頼、これを最初に考えながら、最後までやり通すのである。住宅は住むのも建てるのも人間、よく打合せをして手違いの起こらないようにしたい。苦労した努力が真に評価されるように、双方の立場をわきまえるのである。

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