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良い住宅とは

2018年10月15日「月曜日」更新の日記

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人にはそれぞれ好みがある。最新の設備だからといって、すべてのお客様が喜ぶとは限らない。また予想したことと実物が一致するとは限らず、かえって。古い設備の方が良かったね"という例もたくさんある。たいていは最新の設備や機能は使って喜ばれるのだが、中にはその逆もある。筆者もその体験はしていて、オール電化で浴室も貯湯式のを使っているが、正直言えば前のガス湯沸し式の方が、自分の感覚にフィットする。せっかちな私には、早沸きのガスが合うのであり、目に見えて安心。夜間割引電力に騙されてしまった。それ故、よい住宅に備える設備や機器をどう付けるかは、一般的な話となる。その前に、発注元である建主・施主と十分打合せをし、施主は何を望んでいるか、そして何を望んでいないか。予算と合致する価格かどうかを十分吟味することである。概して営業マンは、施主の望んでいるものを聞き出すのは上手だが、嫌いなものを聞き出すのは難しいのである。顧客の嫌いなものを正確に聞き出すには、ちょっとした技術がいる。それ故、住宅を建てる際の良い設備機能というのは、製品が良いことはもちろんだが、いかに顧客の満足するものを付けられるか、いかに少ない予算で良い物を付けてあげて喜ばれるか、にかかっている。決して良い仕事とは、高い商品を付けて喜ばれることではなくて、ほどほどのモノを付けて大いに喜ばれる、ということもあるのである。誰でも、余分な予算はない。ローンを組むぐらいだから、上には限度がある。すべて、狭くて小さく、我慢が必要となる。ここまでは、世界中が共通。だが、一流国の人は、ここからが違う。何を広くし、何を狭くするか。何を取り付けて、何を外すか。狭い選択肢の中での、取捨択一である。例えば、日本人だけのお風呂。温泉がくつろげるのは、広い浴室だからである。それ故、浴室はちょっと広めにする。できれば、小窓から外の庭が見えるようにひと工夫。廊下も少し広めにすれば、物が置ける。庭は狭い上に車庫もいるから、鉄骨を組んで、屋根に植木を置けるようにしたい。台所は独立式とし、食器を洗いながらテレビが見えるようにする。安全対策はどうか。窃盗が多いので、防犯灯を付け、窓にシャッターを付けるなり、ジャバラ式のを付けるのもよい。もちろん、玄関はデンブルキー。こういった事項をこまごまと事前に打ち合せ、全体で予算内に収めるようにする。これだけやるには、不動産業者も事前に勉強する必要がある。

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