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「注文住宅」「建売住宅」「売建住宅」の違い」

2018年10月21日「日曜日」更新の日記

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<住宅注文>新たに探してきた土地や、もともと所有している土地に、住宅会社や建築士に設計を依頼して、家を建てるのが「注文住宅」です。家を建てるにあたっては、さまざまな法律上の規制がありますが、それさえ守れば、間取りや工法などは、ある程度、自由に選べます。ただし、住宅会社によっては、パッケージの中から選んでいくこともあるので、まったくの自由設計ではない場合もあります。また、設計から関わるので、家が建つまでの工事の過程をチェックすることもできます。ただ、一般的に注文住宅は、工期もコストも建売住宅よりは、かなりかかります。土地を自分たちで探すのも、相当な労力が必要です。<建売住宅>ハウスメーカー(全国的に展開する大手住宅会社)やハウスビルダー(地元密着型の住宅会社)が、まとまった土地を購入して、分譲(=分割譲渡)し、一戸建てを建ててから販売している家を「建売分譲住宅」、あるいはただ単に「建売住宅」といいます。あらかじめ、購入価格や住宅の間取りや設備・仕様などがわかり、すでに建築が完了していれば実物も見られるので、購入後のイメージをしやすいのが特徴です。コスト面でも、注文住宅よりは低く抑えることができます。<売建住宅>「売建住宅」は、耳にする機会が少ないかもしれませんが、平たくいうと、「あらかじめ施工会社が決まっている土地を購入し、家を建てること」です。この土地を「建築条件付き土地」といいます。つまり、デベロッパー(不動産開発業者)や住宅会社が宅地を分譲し、契約の際に購入者と建築請負契約を結び、そこに一戸建てを建てます。この場合、工法は限定されることもありますが、プランに関してはある程度自由度があります。「半注文住宅」と捉えることもできるでしょう。以上、3つの住宅の違いを簡単に見てきました。それぞれメリットやデメリットがありますが、もっとも自由度の高い注文住宅は、理想の土地が見つからない、建築費用も高額になるという理由から、都心近郊に住む人たちにとっては、かなり取得のハードルが高いものになってしまっています。トータルで考えると、子育てや仕事で忙しい第一取得者にとっては、手間やコストがあまりかからない建売住宅が、現実的な有力候補になるでしょう。土地もお金もあって、前述した将来の変化に耐えうるような注文住宅を建てられるのであれば、満足できるかもしれません。しかし現実にはそのような人は少数派です。その意味では、建売住宅を賢く選ぶことが、ほとんどの人にとって満足度を高める近道なのではないでしょうか。注文住宅への憧れで購入したものの、高額な負担と挟さ、使いにくさに後悔する例はざらにあります。一方で建売住宅は、比較的購入しやすい代わりに自由度が低く、満足度でいえば注文住宅に劣る、という一般的なイメージがあります。たしかに、かつてはそうだったかもしれませんが。今は建売住宅のメリットや質の向上が評価され、妥協ではなく、積極的に選択する人も増えています。ただし、選び方を間違えると、結局は後悔することになります。そして残念ながら、安かろう悪かろうの建売住宅を買ってしまい、後悔するどころか家を売却してしまう人も少なくないのです。次項からは建売住宅に的を絞り、なぜ満足できる家を買えないのかについて、もう一歩踏み込んで解説していきます。

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