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「南向き」にこだわると引っかかる

2018年12月18日「火曜日」更新の日記

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マンションでも一戸建てでも、立地条件の一つとして南向きをあげる人は多いと思います。理想をいえば東南の角部屋か角地、妥協をするにしても、ほんの少しでも南を向いていてほしい……というように。しかし、そんな消費者の切なる願いを逆手にとって、商売に利用しようとする業者もいるので気をつけなければなりません。例えば、広い敷地を入手したディベロッパー(大規模な土地開発業者)が建設を始めるのは間違いなく敷地の北側から。南側から建てると、後の北側の棟は売りにくくなるからです。このようなことは当たり前に行われていますし、なかにはもっと悪質な詐欺まがいの商売をしている業者もあります。空いている南側の敷地を別の業者に売ってしまったり、ゆとりをもって建てたように見せかけた建売住宅で、実は家と家の間の土地にもう一軒家が建つことになっていたり……。「南向きの明るい家」「日当たり抜群」を売りにすれば人が集まってくることはわかっていますから、販売業者はあの手この手を使ってきます。南側が空いている、あるいは大きな建物は建っていないので日当たりがいい、という条件のよい物件については特に疑いの目で見たほうがよいかもしれません。そして、業者のいうことを鵜呑みにするのではなく、周辺の土地が誰の所有するもので将来どうなるのか自分の目で確かめることが大切。市町村の都市計画課へ問い合わせれば、今後の開発計画がわかるはずです。

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