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木造住宅の床下の構造

2018年12月23日「日曜日」更新の日記

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木造住宅の床下の構造というのは、一番基礎の部分に束石があり、その上に床束、大引と呼ばれる木材が乗り、フローリングなどの床材のすぐ下には根太という木材が同間隔で並べられています。この大引や根太に、よく乾燥していない木材を使ってしまうと、乾燥するにつれて木に反りや曲がりがでてくるのです。これによって収り付けているクギが緩み、床材が浮き上がり、結果、ギシギシ音がするというわけです。含水量が三十%を越える木材を使用した場合、一ヵ月も経たずにきしみが出るといわれています。また、業者によっては設計よりも細い木材を使用していたり、ひどいものになると、腐りかけた木材を使っていたなどということもあるのです。木材の善し悪しは、一見しただけではなかなかわかりません。こうした材料の手抜きをされないためにも、業者選びはくれぐれも慎重にしたいものです。きしみが施工のミスによって引き起こされる場合も多々あります。大引や根太がしっかり固定されていなかったり、根太の間隔が広すぎたりといった原因が一般的ですが、ときには、束石の据え付けが悪かったり、地盤が緩んで束石が沈んでしまったなどという場合もあるので要注意です。基礎や土台に施工の問題があったとしたら、これは床のきしみ程度ではすまされないこともあります。最悪の場合は、家が傾く可能性だってあり得るのです。途中経過を見ることのできない建売住宅やマンションの場合、特に入居前のチェックが大切。少しのきしみも許さない、という気持ちで入念に歩いてみてほしいと思います。建売住宅の場合は、必ず土台まで確認することが大切です。

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