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はがれるクロスは部屋の湿度を疑う

2018年12月26日「水曜日」更新の日記

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ビニールクロスや壁紙が上手く張られているかどうかで、内装の印象は大きく変わります。例えば、継ぎ目の部分がはがれて浮き上がっていたり、柄が少しでもずれていたりすれば、どんなに立派な家でも安っぽく見えてしまうものです。名人といわれる職人さんの手にかかると、継ぎ目が消えてしまったかと思うほどきれいな仕上がりになるそうですが、なかなかすべての内装業者に望めることではなさそうです。しかも、一戸建てでもマンションでも、内装の仕事が始まるのは家づくりの最終段階。それまでに工期の遅れがあった場合は、内装工事を急がないと契約通りに家を引き渡すことができなくなるわけです。仕事を急ぐあまり、いい加減な仕上がりになってしまうというケースもよくあるのです。マンションの場合、引き渡しの約一週間前に内覧会という契約をした人による最終チェックが行われます。壁紙の継ぎ目が浮いているどころか、すき間があいているところ、シワが寄っているところが何力所もあったからです。さらに、仕事道具を運び出す際にでも作ったのか、あちこちに引っ掻きキズや汚れがついているではありませんか。心を躍らせて初めてマイホームに足を踏み入れたというのに、中がこのような状態ですっかり意気消沈したとか。業者には細かいところまで直しを要求し、決して妥協を許さなかったせいか、引き渡し日までにはきれいに直っていたそうです。一般に、マンションなどが完成したとき、業者自身が事前にチェックし、見た目にまずいところは手直しするのが普通だからです。そして、壁などの汚れも、専門の業者がきれいに拭き取るのも現在当たり前に行われていることだからです。入居したときには問題なくても、住んでしばらく経った頃にはがれてくることもよくあります。これは、湿気によることが多いようです。湿った状態が続いた後、乾燥することによって壁紙ははがれてくるのです。特に、端の部分は張るときに強くひっぱりますからはがれやすくなります。張り直すことは簡単にできますが、湿気が原因である場合、これを改善しないことには、また何度でもはがれてしまうことになりかねません。結露のせいか、雨漏りのせいか、部屋全体の湿度が高いのか、原因を見極めましょう。また、壁紙を張る下地がきちんと作られていないと、壁紙に亀裂が入ることもあるようです。一般的に下地には、ボード類や断熱ボードを張りますが、この固定が悪かったり、断熱ボードがいい加減だと、温度差や湿度差によって次第にズレが起き、壁紙が裂けてしまうわけです。住んでみないとわからない点もありますが、壁紙類の張り方は内装工事の善し悪しを見分ける目安。きちんと張られていれば、ほかの部分も同じようにきちんと作られていると考えられるからです。

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