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遮音の効果は密度の高いものほど優れている

2018年12月27日「木曜日」更新の日記

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コンクリートやモルタルのようなものが仕上げ材の下にはさまれていれば効果は高くなり、それが厚ければ厚いほど、さらなる効果が望めるということです。しかし同時に、固い素材のものは衝撃音を伝達しやすい特性があります。つまり、コンクリートの床スラブ(内装のない状態の床部分)が十分な厚さでも、フローリングなどの床仕上材が直に張ってあった場合、上の階で物を落としたりドンドン飛び跳ねたりすれば、下の階に大きく響いてしまうわけです。こうした衝撃音を吸収するためにはふわふわした素材のものが有効。フローリングよりはじゅうたんやカーペットのほうが吸収力があるのは確かですし、フローリングにする場合は下にクッション材(ふわふわしたマットのようなもの)を敷けばかなり違ってきます。さらに、床を二重仕上げの置床式にしたり、天井も上階のスラブ(内装のない状態の天井部分)に直接天井材を張るのではなく、二重仕上げになっていれば理想的。とはいえ、実際には少しでも天井を高く見せるためとコストを抑えるという理由で、二重仕上げマンションは少ないようです。外からの騒音については、防音窓や二重サッシが効果的です。これもコスト的には高くつきますが、すぐ近くに線路や幹線道路が走っているような場所では、普通のサッシではなく二重サッシを使用している物件のほうが良心的といえるでしょう。こうした建物の仕様は、通常、販売用パンフレットに記峨されているものです。「スラブ厚」「壁厚」は何センチか、開口部にはどのようなサッシを使用しているか、床仕上材はフローリングかカーペットか、またフローリングの場合は床衝撃音レベルがどのくらいなのかもチェックしましょう。

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