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壁は正面から見てもわからない

2018年12月28日「金曜日」更新の日記

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壁の仕上げは、通常、石膏ボードなどの下地材(断熱材の場合もある)を取り付け、継ぎ目をパテで埋めて平らにならします。そして、その上から壁紙を張ったり、塗装を施したりするのが普通です。このとき、石膏ボードがしっかり取り付けられていないとボードが浮き上がって段差ができますし、パテが丁寧に塗られていないとボードの継ぎ目や釘の頭が透けて表面がデコボコになります。実際のマンションの部屋でこれらをチェックするときは、正面から見てもなかなかわかりません。手で壁の表面をなでるようにしたり、壁の横に立って、壁面に凹凸がないかを確かめましよう。そして、少しでも不満があれば、業者に指摘すべきです。これは壁紙の項でも述べましたが、納得いかないときは、直しを要求してみましよう。ひとたび入居してからだと、業者も迅速に対応してくれるとは限らないのです。新築マンションを購入したAさん(三十一歳)は、隣の世帯との境界壁が奇妙にデコボコしているのに気づいて業者に指摘をしました。返ってきた答えは、「コンクリートの下地に直接壁紙を張っているから仕方がない、コンクリートを平らにするのはこれ以上無理だ」というものでした。そうはいっても、下地が平らでないために壁紙にもシワが寄り、あまりにも無惨な状態だったので、「とにかく、なんとかしてほしい」と強い態度で直しを要求。結果的には、コンクリートの上をモルタルでならし、その上に壁紙を張ることできれいな平面に仕上がったそうです。「できないことなら仕方ないが、できることをなぜ最初からやってくれないのだろう」と、Aさんは今でも業者の態度に不信感を抱いています。確かに、業者側はだいたいにおいて直しを嫌うもの。

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