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フローリングの弊害

2019年1月12日「土曜日」更新の日記

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最近は、引き戸は完全に戸袋にしまいこめるタイプのものが多くなっています。開き戸のように扉が回転するスペースを確保せずにすむので空間を有効活用でき、風などで突然閉じたりすることもありません。このような設備、仕様は増えていますが、人の動線から考えたユニバーサルデザインであることが重要です。そして、物件広告には現れないところのほうが大事だったりもします。たとえば、室内の廊下なら1200mmはほしいところ。1500mmあると車椅子の転回が可能になります。また、居室の廊下は広くても、共用廊下が狭かったりすることはよくありますので、図面などで確認するといいでしょう。ただ、ここまでのユニバーサルデザインが採用された例としては、いまのところ一部の高齢者対応住宅や、シルバー住宅などに近いものが見られるくらいです。フローリング床は、洋風インテリアと調和し、掃除がしやすいので根強い人気がある一方で、ホコリが舞い上がるのでアレルギーによくないという報告もあります。そして、新築マンションにフローリングが増えたことによる弊害のひとつが、購入後にもっとも問題となることの多い「上下階の音もれ」です。この音もれの原因になるのは、まずコンクリートの床板(スラブ)の厚さです。基本的にスラブが厚いほど遮音性能は高くなります。以前は120mや150mなどというものもありましたが、上下階の騒音が気になるなら200mはほしいところです。

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