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防音性の問題

2019年1月13日「日曜日」更新の日記

2019-01-13の日記のIMAGE
上下階で伝わる音には、人が飛び跳ねたりする音である「重量衝撃音」と、小さなモノが床に落下したり、椅子を引いたりしたときの音である「軽量衝撃音」があります。軽量衝撃音は、二重床にすることなどで、ある程度防ぐことができます。しかし、重量衝撃音の防止はスラブ厚がすべてといってもよいくらいなので、確認が必要です。また、音が上下階に伝わらないように、小梁という、スラブの振動を抑えるための小さめの梁を設けることがあります。柱と柱をつなぐ大梁と、小梁で支えられたスラブの面積が小さいほど振動しにくくなり、遮音性も優れるというわけです。スラブ厚の確認は、モデルルームなどに備えつけられている設計図書にある「床伏図」(床についての構造図面)に記載されています。同じマンションでも、スラブ厚は全部同じとは限らず、階数や位置によって違います。パンフレットでよくスラブ厚について「230m(一部除く)」などと表示しているのは、実際には住戸によって何種もの厚さがあるためです。すべてのスラブ厚を調べる必要はありません。購入を予定している住戸と、その上の階の住戸のスラブ厚をチェックすればよいでしょう。床伏図にある「スラブリスト」という書類で確認できます。また、ファミリー向けの物件の多いマンションは、防音性の問題以外に、ライフスタイルの違いなどから、静かな環境を望む人には向かないかもしれません。

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