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二重天井や二重壁

2019年1月18日「金曜日」更新の日記

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直天井では照明器具などの電気配線はコンクリートに埋め込んであり、移動するのが困難ですが、二重天井にすると、すき間に配管ができるので、間取り変更などの際、取り替えや点検もしやすぐなります。ただし直天井に比べて、天井高が低くなりがちですが、階高をとっていれば十分な高さを確保できますし、可変性を考えた場合のメリットは大きいでしょう。隣戸との境界となる「戸境壁」は、コンクリートにクロス直張りするのが、もっとも遮音性の高い仕上げです。コンクリート厚はかつては150mm程度でしたが、最近は遮音性への配慮から180~200mmが一般的です。二重天井はいいのですが、戸境壁を二重壁にしている場合は注意が必要です。たとえばコンクリートの壁に接着剤をだんご状の塊にして塗り、そのうえに石膏ボードを貼って下地にする「GL工法」。現在は戸境壁ではあまり見られなくなった工法です。その理由はコンクリートとボードのすき間に激しい共鳴現象が生じ、音もれをおこすためです。なお、GL工法は戸境壁以外の、外壁部分に用いた場合にはとくに問題ありません。あくまでも手づくりである施工現場では、床を水平にするのも、壁を完全な垂直に施工するのも難しいものです。床と同じく誤差は1000分の3までが許容範囲とされています。そのため内覧会にビー玉を持参し、転がしてみるなどはナンセンスです。しかし許容範囲を超えている場合、家具などを置くと意外に目立ちますので注意が必要です。

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