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モデルケース0~教育費のピークを乗り切れる住宅ローンを組む 2

2019年2月16日「土曜日」更新の日記

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借入期間を短くすることは、総返済額を落とす効果が期待できるものの、同時に毎回の返済額がアップすることも意味します。無理して短くしすぎてしまうと、当面は順調に返済できても、子どもの教育費がピークを迎えるころ、そのしわ寄せがやってきます。家計が破綻してしまっては本末転倒です。住宅ローンを組むにはライフプランを長期的に見通すことが欠かせません。特に、教育費のピークをいかに乗り切るかがとても重要です。実はこのキャッシュフロー表は住宅ローンの借入期間を3年から8年に延ばしただけで、後の収入や支出の条件は何も変えていません。これだけで破綻は回避できました。総返済額は約207万円増えているのですが、より安定的に貯蓄が推移しているのがよく分かります。返済期間3年の年間返済額は約145万円。年収との比率で見ると約3%、妻のパート収入を見込んでも8%を下回りません。返済期間8年では年間返済額は約128万円で年収との比率は約3%。妻のパート収入を入れれば8%を下回る水準であることにも注目です。 もう一つの方法として頭金を100万~200万円減らしてより多くの貯蓄を手元に残し、返済期間を3年にする手もありますが、これほどの余裕は出てきません。返済期間を8年と長めに取って、繰り上げ返済は子どもが独立した後にしていきましょう。貯蓄の安定感は、同時に気持ちの安定感にもつながります。ハラハラドキドキするようなローンを組んではいけません。このように、住宅ローンを組む際には、当面の収入と支出のバランスで考えるのではなく、長い人生の中で最も支出が膨らむ時期|教育費のピークを上手に乗り切れるかが非常に重要なのです。

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